あ   目次へ

青 菜 ((あおな))
    お店奥さん旦那の「九郎判官義経」の掛け合いが、「菜が無い」との意味だと教えられ、植木屋は自分の女房に真似させる

赤垣源蔵 ((あかがきげんぞう))
    元禄十五年十二月十四日赤垣源蔵が兄伊左衛門の屋敷へやって来たが留守で、源蔵は兄の羽織を相手に酒を呑み交わす

明石名所 ((あかしめいしょ))
    播州巡りの二人の江戸っ子が人丸神社で、「盲人が開眼して置いて行った杖が伸びたと」言われる盲杖桜や八房梅を見物する

赤螺屋 ((あかにしや)) ⇒ 片 棒

あくび指南 ((あくびしなん))
    友達を連れてあくびの指南所へ来た男はいくら教わってもうまくいかない。そのうち連れの方が待ちくたびれ、あくびをしてしまう。

あくぬけ ⇒ 酢豆腐

明 烏 ((あけがらす))
    「お稲荷さんへお籠もり」と騙されて、 吉原へ連れてこられた堅物の若旦那時次郎が、 仕方なく花魁浦里での夜を過ごす。

朝 友 ((あさとも))
    あの世で夫婦約束をしたお朝康次郎が生き返える。 お朝の葬儀をしていた和尚は、二人を夫婦にさせる様にと両親に勧める

麻のれん ((あさのれん))
    出入りの家に泊まった按摩が、部屋の入り口に麻暖簾が下がっているのを蚊帳と間違え、暖簾と蚊帳の間に寝て蚊に刺される。

朝這い ((あさばい))
    三人旅を続ける江戸っ子の一人が、「去年神奈川宿で、女から夜這いに誘われたが寝込んでしまい、朝方忍んで行った」と言う

足あがり ((あしあがり))
    芸者と芝居見物行ったのが旦那に知れ、足上がりになったとも知らない番頭が、観て来た四谷怪談仕方話小僧に聞かせる。

梓巫女 ((あずさめ))
    梓巫女が食事の支度中に神懸かりを頼まれて始めてしまい、 しゃもじが見つからない義太夫好きの亭主が義太夫の調子で聞く。

東 男 ((あずまおとこ)) ⇒ 京見物

仇討屋 ((あだうちや)) ⇒ 高田馬場

愛宕山 ((あたごさん))
    愛宕山旦那土器の代わりに小判を投げ、「小判は拾った人の物だ」と言うので、一八は茶店の傘を差して谷底へ飛び降りる。

当 棒 ((あたぼう)) ⇒ 大工調べ

頭ヶ池 ((あたまがいけ)) ⇒ あたま山

あたま山 ((あたまやま))
    さくらんぼを種ごと食べた男の頭から桜の木が生え、 花見客が来て騒々しいので引き抜くと、その穴に雨水が溜まり池ができる

あたま山の花見 あたま山

熱海土産温泉利書 ((あたみみやげいでゆのききがき))
    三右衛門の娘おはまと弥三郎が恋仲になったのが気に入らない同僚が、 「三右衛門が藩主の宗旨を馬鹿にした」 と告げ口する。

当ずっぽう ((あてずっぽう)) ⇒ 泣き塩

穴蔵の泥棒 ((あなぐらのどろぼう)) ⇒ 穴 泥

穴子でからぬけ ((あなごでからぬけ))
    与太郎が、「長いのもあれば短いのもあって、太いのもあれば細いのもあって、掴むとヌルヌルする物何だ?」と、なぞなぞを出す

穴 泥 ((あなどろ))
    金の工面のに歩き回っていた男が、入り込んだ家の穴蔵へ落ちてしまう。 それに気付いた主人が、「泥棒を掴まえてくれ」と頼む。

我孫子宿 ((あびこやど))
    宿屋我孫子屋に泊まった駒形というい客が、酒好きな宿の番頭に、 「昔握り飯を恵んでくれたお蔦という女を捜している」 と話す。

海 女 ((あま))
    漁師茂七が漁に出るたび魚が寄っている場所を教えてくれる女と夫婦になり、女の子が生まれたが、女房は人魚だったとわかる。

尼 寺 ((あまでら)) ⇒ 七度狐

天野屋利兵衛 ((あまのやりへえ))
    内蔵之助利兵衛女房を口説くと、「今夜忍んで来るように」と言われ、内蔵之助が忍んで行くと、寝ていたのは利兵衛だった

雨やどり ((あまやどり))
    稲野屋の若旦那が一緒に雨宿りをしていた女を、奉公人が持って来た傘に入れて家まで送るが、 女は濡れ髪のお関という性悪。

雨夜の引窓 ((あまよのひきまど))
    名主が江戸に囲っていた芸者お早と与兵衛を一緒にさせるが、お早と名主が話をしているのに嫉妬した与兵衛は名主を殴り殺す。

あみだヶ池 ((あみだがいけ)) ⇒ 新聞記事

雨の将棋 ((あめのしょうぎ))
    待ったなしと決めた将棋で待ったをしたのが原因で喧嘩別れしてしまった二人だが、雨の三日も続くと、また将棋が差したくなる

嵐民江 ((あらしたみえ)) ⇒ 嵐民弥

嵐民弥 ((あらしたみや))
    女形の嵐民弥が馬子の家に泊まり、女房を犯し娘も犯す。民弥が女装しているので馬子は気が付かないが、母が娘に嫉妬する。

あ り ⇒ 無筆の女房

有馬のお冨士 ((ありまのおふじ))
    馬道へお冨士を囲っていた旦那が本妻に、「家が二軒は無駄だ」と言われ本宅へ入れるが、お冨士は居づらくなって有馬へ帰る。

粟田口 ((あわたぐち)) ⇒ 粟田口霑笛竹

粟田口霑笛竹 ((あわたぐちしめすふえたけ))
    刀屋の番頭重三郎が金森家の家宝である名刀粟田口を奪われてしまい、 重役稲垣小左衛門が責任を取らされ、 暇を出される。

あわてもの ⇒ 堀の内

あわてもの一家 ((あわてものいっか)) ⇒ 堀の内

鮑のし ((あわびのし))
    大家の倅の婚礼祝いに尾頭付きを持って行きたいが高くて買えず、鮑を持って行くと「鮑の片思いで縁起が悪い」と突き返される。

安 産 ((あんざん))
    女房が初産で落ち着かない亭主は手当たり次第に神様を拝み、 その甲斐あってか女房は安産で、男の子が生まれ大喜びする。

按 七 ((あんしち))
    無筆のくせに矢立を差して歩く按摩の七兵衛に 「七の字が書けたら一円やる」と男が言った男が、横棒、縦棒と引いたので焦る。

按摩小僧 ((あんまこぞう)) ⇒ 裏むき

按摩の蚊帳 ((あんまのかや)) ⇒ 麻のれん

按摩の炬燵 ((あんまのこたつ))
    番頭に 「奉公人の炬燵代わりになってくれ」 と頼まれた按摩が、酒を呑んで暖まったところへ、大勢の奉公人が手足を突っ込む。


い   目次へ

いいえ ⇒ 嵐民弥

言い訳座頭 ((いいわけざとう))
    大晦日に掛け取りの言い訳を頼まれた座頭が、自分の方から商家へ出掛けて言い訳をして歩いているうちに、 除夜の鐘が鳴る。

言い訳の切腹 ((いいわけのせっぷく)) ⇒ 切 腹

家の固め ((いえのかため))
    蜀山人として知られる太田南畝が、片目の嫁を「みめよきはかえって家のふためなり 女房は家のかためなりけり」と狂歌を詠む

家見舞 ((いえみまい)) ⇒ こいがめ

いが栗 ((いがぐり))
    旅人が山中で迷いあばら屋を見つけて泊めて貰ったが、夜中にその家の娘が苦しみ出し枕元にいがぐり頭の坊主が座っている。

いかけ屋 ((いかけや))
    鋳掛屋が仕事をしているところへ近所の子供達がやって来て、悪戯をしたり生意気な口をたたいたりして、鋳掛屋はイライラする。

 幾代餅 ((いくよもち))
    花魁幾代は、搗米屋の清蔵が幾代の錦絵に恋煩いし、夢中で働いた金を貯めて会いに来のだと知り、感激して夫婦約束をする。

 幾代餅の由来 ((いくよもちのゆらい)) ⇒ 幾代餅

池田大助 ((いけだだいすけ)) ⇒ 佐々木政談

居酒屋 ((いざかや))
    居酒屋の酔っ払い客が、「あの口の上というのを一人前持って来い」などと、出せない様な物ばかり注文して店の小僧をからかう


居酒屋からずっこけ ((いざかやからずっこけ)) ⇒ 居酒屋 ・ずっこけ

石返し ((いしがえし))
    与太郎の汁粉屋を二階から呼んだ侍が、紐を付けた鍋に汁粉を入れさせ、引き上げて金を払わないので、父親が意趣返しをする

意地くらべ ((いじくらべ))
    借金が返せないので他から借りて返しに行くと、「『都合の良いとき』と言ったのだから、金策した金は受け取れない」と言われる。

一升徳利 ((いっしょうどくり)) ⇒ 夢の酒

伊勢詣り ((いせまいり)) ⇒ 桑名舟 ・夢 八

磯の鮑 ((いそのあわび))
    花魁にモテる方法を教わった与太郎が、「磯の鮑の片思い」と言って膝をつねるところを「伊豆のわさびの片思い」とやってしまう。

磯の白浪 ((いそのしらなみ)) ⇒ 梅若礼三郎

一眼国 ((いちがんこく))
    一眼国の話を聞いて、見世物にしようと捕まえに行った香具師が、子供を連れ去ろうとするが泣きわめかれ、逆に掴まってしまう。

市助酒 ((いちすけざけ))
    いつも酒を呑んで夜回りをしている番太郎の市助を伊勢屋の番頭が怒鳴るので、主人は寒い夜の番太郎の苦労を番頭に教える。

一日公方 ((いちにちくぼう))
    公方になりたがっている市兵衛を茶道の先生が薬で眠らせて城へ運び込み、一日だけ公方にさせ、同じ方法で自宅へ連れ帰る。

一分茶番 ((いちぶちゃばん)) ⇒ 権助芝居

一文惜しみ ((いちもんおしみ))
    奉加帳を持って商売の元手を集めている初五郎が万右衛門に怪我をさせられて訴え出る。奉行は初五郎に五貫文貸し与えた

一両損 ((いちりょうそん)) ⇒ 三方一両損

いつ受ける ((いつうける))
    博打に負けた男が、ぶち殺すからを脱げと女房に言うと、母親や子供にまで「いつ受ける」と言われて、腹の虫がおさまらない。

井戸の茶碗 ((いどのちゃわん))
    千代田卜斎という浪人が屑屋に払い下げた仏像を、細川家の高木佐太夫が買い取って磨いていると、仏像から五十両出て来た

田舎芝居 ((いなかしばい))
    芝居の衣装を干している間に師直の烏帽子に蜂が入る。 指導に来ていた江戸の役者がこれを被り、 頭を刺されて大きく腫れる。

田舎芝居 ((いなかしばい))
    田舎芝居の四段目で、諸士の役者が出て来ないので、「諸士の出だ」と言うと、イノシシ役の役者がシシと聞き違えて出てしまう。

田舎芝居 ((いなかしばい)) ⇒ 五段目

稲 川 ((いながわ))
    関取りの稲川は勝ち続けるのに人気がない、 ある日稲川は乞食がくれたそばを食べるが、 その乞食は河岸の者の変装だった

稲荷車 ((いなりぐるま))
    自分は「王子稲荷の狐だ」と車夫をだまして只乗りした男が、無尽で当たった大金を俥に忘れ、車夫は稲荷の恵みだと信じ込む。

犬の災難 ((いぬのさいなん)) ⇒ 猫の災難

戌の歳 ((いぬのとし)) ⇒ 元 犬

犬の目 ((いぬのめ))
    眼科医が患者から取り出した目玉を乾かしている間に犬に食べられ、 医者は仕方なしに犬の目玉をくり抜いて患者にはめ込む。

居残り ((いのこり)) ⇒ 居残り佐平次

 居残り佐平次 ((いのこりさへいじ))
    品川女郎屋居残りになった佐平次という男が、愛想良く遊客の相手をして祝儀を貰ったりするので、若い衆から苦情が出る。

猪退治 ((いのししたいじ))
    松平伊賀守の足軽義太夫を聞いた松平丹波守が後に伊賀守と合い、足軽が義太夫ではなく、猪退治をした武勇として伝える。

位牌屋 ((いはいや))
    誂えておいた位牌を取りに仏師具屋へ行った定吉が、ケチな旦那を真似て位牌を値切った上、小さな位牌をおまけに持ち帰える。

今戸五人切り ((いまどごにんぎり)) ⇒ お藤松五郎

今戸の狐 ((いまどのきつね))
    今戸に所帯を持った噺家の女房が、向かいに住む小塚女郎上がりのかみさんに、今戸焼きの狐の作り方を教わり内職にする。

今戸焼 ((いまどやき))
    「誰は菊五郎に似ている、彼は宗十郎に似ていると、よその男ばかりほめないで、俺のこともほめろ」と亭主が女房に文句を言う。

芋 俵 ((いもだわら))
    泥棒が仲間の入った芋俵を戸締まりの厳重な店へ預け、店の者が寝静まった頃俵から出て戸締まりを開ける計画を実行に移す 。

芋どろ ((いもどろ)) ⇒ 芋 俵

いもりの黒焼き ((いもりのくろやき)) ⇒ 薬違い

いもりの間違い ((いもりのまちがい)) ⇒ 薬違い

入れ髪 ((いれがみ)) ⇒ 星野屋

入れ目の景清 ((いれめのかげきよ)) ⇒ 景 清

入れ黒子 ((いれぼくろ)) ⇒ 立ち切り

祝 瓶 ((いわいがめ)) ⇒ こいがめ

祝の瓶 ((いわいのかめ)) ⇒ こいがめ

因果塚 ((いんがづか)) ⇒ お若伊之助

因果塚の由来 ((いんがづかのゆらい)) ⇒ お若伊之助

隠居の茶の湯 ((いんきょのちゃのゆ)) ⇒ 茶の湯


う   目次へ

植木のお化け ((うえきのおばけ))
    隠居の家に植木のお化けが出る」という噂が立ち、聞き付けた長屋の者が集まって来ると、やがて賑やかなお化けが出て来る

上見て売れ ((うえみてうれ)) ⇒ かぼちゃ屋

魚づくし ((うおづくし))
    深川の遊女に惚れた松魚大尽と、鮠の色男で江戸川の鯉が船宿で喧嘩になり、花川戸蓑亀高麗屋張りで仲裁に入る。

浮かれ三番 ((うかれさんば))
    常磐津の師匠が三番叟の稽古を始めると、夫婦が茶碗をたたいて踊り出し、 それを聞いた女中が……と、連鎖的に浮かれ出す

うかれの屑より ((うかれのくずのより)) ⇒ 紙屑屋

浮世床 ((うきよどこ))
    溜まり場の床屋には、王様を取られても将棋を続けている者や、起きた途端にのろけを言い出す者など、脳天気な連中が集まる。

浮世話 ((うきよばなし)) ⇒ やかん

浮世根問 ((うきよねどい))
    知ったかぶりの自称先生という男に愚者と呼ばれていた物を知らない男が、物のいわれを根掘り葉掘り聞いて、先生を困らせる。

浮世風呂 ((うきよぶろ))
    湯屋の客は、「お前待ち待ち蚊帳の外」と唄ったり、「あらめでたいなめでたいな」と厄払いの調子に合わせて体を洗ったりている

鶯のほろ酔い ((うぐいすのほろよい))
    鶯が 「喉の調子が良くない」 と言うので、「ほろ酔いにさせれば良い声が出るのでは」 と酒を呑ませれば、「喉が渇いた」 と言う。

氏子中 ((うじこじゅう))
    商用で一年ほど旅に出ていた与太郎が家へ帰ると、 女房は神田明神に願掛けをして授かったのだという子供を身籠もっていた。

牛の子 ((うしのこ))
    牛乳が飲みたくなった男が農家へ行って「私の母が牛に生まれ変わってお宅で世話になっている夢を見たので合いたい」と言う。

牛の嫁入り ((うしのよめいり))
    善兵衛が娘に良い婿が授かるようにと亀戸天神へ日参するのを見た与太郎が、天神様のふりをして「与太郎を婿にせよ」と言う。

牛ほめ ((うしほめ))
    与太郎が叔父さんの新宅をほめに行き、父親に教えられた台所の節穴を隠す妙案で小遣いが貰えたので、ついでに牛もほめる。

うそつき村 ((うそつきむら))
    嘘つきな男が「お前は千三つだが、千住のうそつき村に鉄砲の弥八という万ふいがいる」 と隠居に言われ、嘘の対決をしに行く。

嘘つき弥次郎 ((うそつきやじろう)) ⇒ 弥次郎

うちわ喧嘩 ((うちわげんか))
    女中達が贔屓役者の似顔を描いた団扇を奪い合っている。 それを見た老女が、 団十郎、菊五郎、高助の団扇を燃やしてしまう。

うどん屋 ((うどんや))
    夜鳴うどんを酔っ払いが呼び止めて、火を強くさせたり、酔い覚めの水を呑んだりした挙げ句、「うどんは嫌いだ!」と帰ってしまう

鰻の幇間 ((うなぎのたいこ))
    野幇間が町で客を掴まえたが、それが誰だったか思い出せず探りを入れながら話していると、相手が鰻屋へ誘うので付いて行く。

鰻屋 ((うなぎや)) ⇒ 素人鰻

鰻屋のたいこ ((うなぎやのたいこ)) ⇒ 鰻の幇間

馬のす ((うまのす))
    天蚕糸が痛んでいたので白馬の尻尾を抜いて馬尾毛にした男が友達に、「白馬の尻尾を抜くと大変なことになるよ」と言われる。

馬の田楽 ((うまのでんがく))
    味噌を積んだ馬に逃げられた馬子が方々捜しても見つからず、通り掛りの酔っ払いに、「味噌を付けた馬は知らないか?」と聞く。

厩火事 ((うまやかじ))
    の火事で、馬より家臣を案じたという孔子の話を聞いた髪結いのおさきは、 亭主が大事にしている丼を壊し愛情度を確かめる。

厩消失 ((うまやしょうしつ)) ⇒ 厩火事

厩焼けたり ((うまややけたり)) ⇒ 厩火事

梅の春 ((うめのはる))
    清元の太兵衛の「梅の春の会」に招かれた画家の武清は、門弟の歌に 「お天道様」 の声が掛かる様ではとても敵わないと思う。

梅見のやかん ((うめみのやかん)) ⇒ やかんなめ

梅若礼三郎 ((うめわかれいざぶろう))
    能役者の礼三郎が義賊になり、小間物屋の女房に九両二分の金を与えたが、 それを盗み出した隣家の男が散財して足がつく。

浦島屋 ((うらしまや))
    鼈甲商浦島屋太左衛門の倅太郎が、幇間をお供に大きなガラス玉に入って海中の旅へ出掛け、 竜宮城の乙姫に玉手箱を貰う。

裏の裏愛妾の肚 ((うらのうらあいしょうのはら)) ⇒ 星野屋

裏むき ((うらむき))
    旦那に言われて、表向きは下女になっているお喜代の薬を貰いに行った小僧が、医者に「お喜代さんの裏むきは?」と聞かれる。

売り声 ((うりごえ))
    魚屋が「イワシこい、イワシこい」 と売り歩く後を、売りが 「篩、篩」 と売り歩き、その後から下金屋が 「古金、古金」 と売り歩く。

うんつく ⇒ 長者番付

運回し ((うんまわし))
    兄貴に、運が付のは縁起が良いから「ん」の字が一つ付くたびに田楽を一本やると言われた連中が、「ん」の字が付く言葉を探す。


え   目次へ

永代橋 ((えいたいばし))
    永代橋が落ちてスリが死に、持っていた財布から武兵衛と間違われ、太兵衛は武兵衛を連れ武兵衛の死骸? を引き取りに行く

越後屋 ((えちごや))
    越後屋へ煮豆を買いに行った男が、品物を渡した越後屋の娘に恋煩いして、顔見たさに何度も煮豆を買いに行くが娘に会えない

越後屋 ((えちごや))
    熊五郎が越後屋の娘に一目惚れし、越後屋は 「先祖が角兵衛獅子なので目出度いときに獅子舞をするならば婿に取る」 と言う

江戸見物 ((えどけんぶつ))
    江戸っ子に突き当たられた田舎者が、「よいよい!」と怒鳴られる。 案内人に意味を聞くと、「善い人」ということだとからかわれる。

江戸っ子 ((えどっこ))
    日本橋の菓子屋野村稲造のところへ、道具屋竹屋六兵衛が茶碗を持ち込むが、二人は 「負けろ」 「負けない」 と意地を張り合う。

江戸っ子 ((えどっこ)) ⇒ 三方一両損 ・文七元結

恵方詣り ((えほうまいり)) ⇒ 山号寺号

 縁切り榎 ((えんきりえのき))
    女房にしたい女が二人いてどちらと縁を切るべきか決めかねている男が、「板橋縁切り榎というのがある」 と聞いて行ってみる。

縁結び浮き名の恋い風 ((えんむすびうきなのこいかぜ)) ⇒ 清正公酒屋


お   目次へ

追剥吃驚 ((おいはぎきっきょう)) ⇒ 蔵前駕籠

追い剥ぎびっくり ((おいはぎびっくり)) ⇒ 蔵前駕籠

追い炊き ((おいだき))
    雪の日に六部が「泊めてくれ」と頼む。権助追い炊きしなければならないので嫌がるが、主人が「一食抜いても良い」と泊める。

応挙の幽霊 ((おうきょのゆうれい))
    応挙の幽霊の掛け軸を明朝届ける商談が決った晩、その掛け軸を床の間に掛けて酒を呑んでいると、幽霊が軸から抜け出した。

王子の狐 ((おうじのきつね))
    王子の狐が綺麗な娘に化けるを見た男は、その娘を扇屋へ誘って飲み食いした上、酔った狐を置いたまま土産まで持って帰る。

王子の幇間 ((おうじのたいこ))
    嫌われ者の幇間平助が、「駆け落ちしよう」 と切り出した女に大きな荷物を背負わされたところへ、その家の亭主が帰って来る。

鶯宿梅 ((おうしゅくばい))
    芸者が唄った「鶯宿梅じゃないかいな」という唄の文句を、 大家の養子が「養子くさいじゃないかいな」と聞き違えて気にかける。

阿武松 ((おうのまつ))
    関取武隈に大食いだと破門された小車が、錣山の弟子になり小緑、入幕して小柳と改名。武隈との初対戦に勝ち阿武松となる

近江八景 ((おうみはっけい))
    自分のことを女郎が好いているか占って貰ったが、「八卦というのだから近江八景で占え」と言い、易の先生は近江尽くしで占う。

おうむの徳利 ((おうむのとくり))
    栓を抜いて口を向けるとその音が詰め込まれる「おうむの徳利」を、小僧が芝居小屋へ持って行き、狂言の声を詰め込んで来る。

大男の毛 ((おおおとこのけ)) ⇒ 大男の女郎買い

大男の女郎買い ((おおおとこのじょろかい))
    特別大きい相撲取りの敵娼が関取の腹の上に乗り、誤って臍の穴へ落ちて摘み上げて貰ったが、今度は臍の下へ転げ落ちる。

太田道灌 ((おおたどうかん)) ⇒ 道灌

大坂屋花鳥 ((おおさかやかちょう))
    吉原の大坂屋の花魁花鳥に惚れて身を持ち崩した旗本の梅津長門が、町人を斬って二百両の大金を奪い、花鳥に会いに行く。

大どこの犬 ((おおどこのいぬ))
    小僧が拾って育てていた子犬の一匹が鴻池に貰われて行き、 弟の犬が会いに行くと、 兄は呼ばれる度に贅沢な食べ物を貰う。

大どこの犬 ((おおどこのいぬ))
    小僧が拾って育てていた子犬の一匹が鴻池に貰われて行き、 弟の犬が会いに行くと、 兄は呼ばれる度に贅沢な食べ物を貰う。

大晦日 ((おおみそか)) ⇒ 掛取り万歳

大山詣り ((おおやままいり))
    大山詣でへ出る前に「暴れた者は坊主にする」と約束していたが、熊公が酔って大暴れ。寝ている間に頭の毛を剃られてしまう。

大山詣 ((おおやまもうで)) ⇒ 大山詣り

おかふい
    美人な妻を嫁に迎えた質屋旦那萬屋卯兵衛が大病にかかり、自分が死んだ後で他の男に取られないように、女房の鼻をそぐ。

 おかべ
    隠居した岡部美濃守が、粗茶を献じたいと吉良上野介を家へ招き、槍を突きつけ一年前に万座で恥をかかされた仕返しをする

おかめ団子 ((おかめだんご))
    麻布のおかめ団子で毎日団子を買う大根屋が、ある日団子屋の主人が売り上げの勘定をしているのを見て、夜中に忍び込む。

お菊の皿 ((おきくのさら)) ⇒ 皿屋敷

置きどろ ((おきどろ)) ⇒ 夏泥

 臆病源兵衛 ((おくびょうげんべえ))
    八五郎が臆病者の源兵衛をおどろかすと、びっくりした源兵衛に殴られて気絶してしまい、源兵衛は八五郎が死んだと思い込む。

お血脈 ((おけちみゃく))
    善光寺お血脈印文をいただく者が増え、地獄が寂れて困った閻魔大王は、石川五右衛門を呼び出し、御印を盗み出させる。

お米屋さん ((おこめやさん) ⇒ 搗屋幸兵

お駒丈八 ((おこまじょうはち) ⇒ 城木屋

おこわ ⇒ 子別れ(上)

お産見舞い ((おさんみまい)) ⇒ お 七

お産目出度や ((おさんめでたや)) ⇒ 安 産

おさん茂兵衛 ((おさんもへえ))
    中島屋の手代の茂兵衛は女嫌いで通っていたが、桐生へ行く途中に上尾宿の一膳飯屋で働くおさんを見て一目惚れしてしまう。

押しくら
    三人旅の江戸っ子が、土地では押しくらと呼ばれる飯盛女を買うが、飯盛が二人しかいないので、一人は比丘尼をあてがわれる

お 七 ((おしち))
    縁起担ぎの吉兵衛が子供におせつと名付けると、「おせつなら、行く末心中する」と言った熊公が、自分の子供にお七と名付ける

お 七 ((おしち))
    お七吉三が地獄で会い、抱きついた途端にジュウと音がした。「お七が火、吉三が水で死んだから」「いや、七と三だから十だ」

お七の十 ((おしちのじゅう)) ⇒ お 七

唖の釣り ((おしのつり))
    「魚が居るか居ないかわからないのに釣りをしているのは馬鹿だ」と言われた七兵衛は、「魚がいないところでは釣らない」と言う。

おすわどん
    本妻が死んだ後、おすわという妾を本妻に直したが、夜になると店の外から 「おすわどーん」と言う声が聞こえるので気味が悪い。

おせつ徳三郎 ((おせつとくさぶろう)) ⇒ 花見小僧 ・刀 屋
    お店の娘おせつと恋仲になり、暇を出された奉公人徳三郎は、おせつの婚礼の席へ切り込もうとする処へ、おせつが逃げて来る。

おそばの殿様 ((おそばのとのさま)) ⇒ そばの殿様

お玉牛 ((おたまうし))
    村で一番の器量好しと評判のお玉のところへ、茂兵衛と言う男が夜這いをかけると聞いた親が、お玉の部屋へ牛を寝かせておく。

お茶汲み ((おちゃくみ))
    「が明けたら夫婦になろう」と、目をお茶で濡らして泣いたふりをした女郎の話を聞いた男が、吉原へ行って、その女郎を揚げる。

おつりの間男 ((おつりのまおとこ))
    与太郎が、「お前の女房が間男をしているから、相手の男を出刃包丁で脅かして『七両二分出せ』と言え」と教えられて乗り込む

お直し ((おなおし))
    元は女郎妓夫太郎だった夫婦が蹴転ばしを始め、妓夫太郎が頃合いを見は計らって、「お直しして貰いな」と外から声をかける。

鬼の饂飩屋 ((おにのうどんや)) ⇒ 替わり目

鬼 娘 ((おにむすめ))
    両国橋のたもとに出ている見世物の鬼娘を、「本物かどうか調べる」と侍が言えば、「旦那が行けば鬼娘は逃げます」と言われる。

お化け ((おばけ)) ⇒ 化け物使い

お化け長屋(上) ((おばけながや))
    空き店を物置代わりに使っている長屋の連中は借り手が付くと不便なので、「あの家には殺された後家の幽霊が出る」 と脅かす。

お化け長屋(下) ((おばけながや))
    「幽霊が出る」という空き店に越してきた男の仲間たちが、 留守中に幽霊の準備をして男を脅かすと、 男は親方の家へ逃げ帰る。

お初徳兵衛 ((おはつとくべえ))
    勘当されて船宿大松屋で船頭をしている徳兵衛が、屋根船芸者お初を送る途中で雷雨に遭い、二人は船の中で深い仲になる

お花半七の馴れ初め ((おはなはんしちのなれそめ)) ⇒ 宮戸川(上)

お祓い ((おはらい)) ⇒ 大神宮

帯 久 ((おびきゅう))
    帯屋の久七は経営不振で和泉屋与兵衛は繁盛していたが、久七が大晦日に百両猫ばばしてから付きが変わり盛衰が逆転する。

お藤松五郎 ((おふじまつごろう))
    道具屋の萬屋清三郎の世話で水茶屋を出しているお藤と、一中節の三味線弾き松五郎の逢い引きが、清三郎に知られてしまう。

おふみ ⇒ 熊野の牛王 

お文様 ((おふみさま))
    酒屋の小僧に預けて行った捨て子を育てるために、 旦那はお文を乳母として住み込ませるが、 その子は旦那とお文の子だった。

お盆 ((おぼん)) ⇒ 巣鴨の狐

    め組の頭の家に居候している佐七は火消しになりたがっていて、若い衆も、 「力持ちだから火消しにしてやってくれ」 と頭に頼む。

御神酒徳利 ((おみきどくり))
    御神酒徳利が水瓶の中にあるのを知っていて、算盤占いで見付けたことにした男が、「鴻池の紛失ものを捜してくれ」と頼まれる。

お見立て ((おみたて))
    花魁喜瀬川は田舎の大尽杢兵衛が嫌いで、店の若い衆に「死んだ」と言わせるが、杢兵衛は「墓参りに行くから案内しろ」と言う。

お目出度や ((おめでたや)) ⇒ 安 産

おもと違い ((おもとちがい))
    棟梁万年青質入れし、 「万年青をぶち殺して穴を埋めたと」言ったのを聞いた下男は、旦那の娘おもとを殺したと勘違いする。

親売り ((おやうり))
    親を売るという広告を見た車夫の夫婦には親がいないので欲しいが、 百円では手が出ないので、夢中で働き五十円余り貯める。

親子酒 ((おやこざけ))
    親子で禁酒の約束をしたのだが、 息子が出掛けている間に親父が酒を呑ん酔っ払い、 そこへ帰って来た息子も酔っ払っている。

親子茶屋 ((おやこぢゃや)) ⇒ 夜桜

親子の生酔い ((おやこのなまよい)) ⇒ 親子酒

親の無筆 ((おやのむひつ)) ⇒ 無筆の親

泳ぎの医師 ((およぎのいし)) ⇒ 泳ぎの医者

泳ぎの医者 ((およぎのいしゃ))
    医者の薬で死んだ娘の父親の仕返しで、医者は凍った川で水責めにされ、泳ぎを知らない医者はやっとのことで家へ逃げ帰る。

およく
    京見物に行った江戸っ子が、何でも欲しがるおよくという芸者に遭い、物をねだられない職業を考えて、坊さんだということにする。

俺の女房 ((おれのにょうぼう)) ⇒ わしがかか

お若伊之助 ((おわかいのすけ))
    生薬屋の娘お若と一中節の伊之助が深い仲になり、お若は根岸の伯父の家に預けられたが、伊之助は毎晩の様に忍んで来る。

恩愛五十両 ((おんあいごじゅうりょう)) ⇒ 文七元結

女天下 ((おんなてんが))
    女房の尻に敷かれている男が二人、老学者の先生に「女房に意見してくれ」と頼みに行くが、実は先生のところも嬶天下だった。

女の衛生 ((おんなのえいせい))
    おかみさんに、 髪結いを世話して貰った礼に大阪屋へ行かされた小僧が、 「おかみさんが衛生に悪いと鉄漿を落とした」と話す

女のこころ ((おんなのこころ)) ⇒ 辰巳の辻占

女の子別れ ((おんなのこわかれ)) ⇒ 子別れ(中)



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