お直し  (おなおし)



 同じ遊女屋女郎妓夫太郎がいい仲になりましたが、主人はこの二人に所帯を持ち、店の下働きをして借金を返すように勧めます。
 と言うのも、この女郎はお茶を挽くことが多い年になってしまったからでした。
 所帯を持った二人は真面目に奉公し、蓄えもできて来たのですが、やがて亭主の道楽が始まります。
 蓄えも使い果たした二人は仕方なしに蹴転ばしを始め、男は妓夫太郎になり、頃合いを見計らって、
 「お直しして貰いな」と外から声をかけます。
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