ま
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魔 風 ((まかぜ))
与太郎が「舞風でほこりが目に入った」と言うと、 「舞風ではない、魔風だ。 魔が通る風が魔風で、魔とは天狗のことだ」と教わる。
負け惜しみ ((まけおしみ)) ⇒ 酢豆腐
間違い ((まちがい))
息子に「お花と結婚したい」と言われた父親が反対するので訳を聞くと、「お花は、お父っつあんとお花のおっ母さんの子だ」と言う。
松葉屋瀬川 ((まつばやせがわ)) ⇒ 傾城瀬川
松曳き ((まつひき))
粗忽な殿様に粗忽な三太夫が、「国表から『殿の姉上が死去』との文が参りました」と伝えるが、文には「貴殿姉上」と書いてある。
真二つ ((まっぷたつ))
お不動様へ願掛けの帰りに、農家で大根を干してある錆びた長刀が名刀魚切丸と気付いた道具屋は、安く買い取ろうと交渉する。
松枝宿の子殺し ((まつえだじゅくのこごろし))
宿屋の倅早四郎が泊まり客小笹に夜這いを掛け、 小笹の布団に潜って待っていて、金を奪いに来た自分の父親に刺し殺される。
松山鏡 ((まつやまかがみ))
鏡の無い松山村の正助が孝行の徳で褒美を貰うことになるが、正助は「死んだ父親に会いたい」 と言い、領主は正助に鏡をやる。
豆 屋 ((まめや))
長屋の路地へ入って来た豆屋を呼び止た家の強面の男が、薪を持って脅かしながら、豆を升に入りきれない程山盛りに量らせる。
万金丹 ((まんきんたん))
二人の江戸っ子が旅先で坊主になり、 「萬屋金兵衛が死んだので戒名を付けてくれ」と頼まれ、解らないので万金丹の袋を渡す。
万歳の遊び ((まんざいのあそび))
万歳の太夫が旦那、才蔵がお供の者という触れ込みで吉原へ遊びに行くが、才蔵が芸人だとばれて、「幇間かい?」と聞かれる。
饅頭怖い ((まんじゅうこわい))
仲間の前で、 「俺には怖いものは無い」と息巻いていた男が、急に「饅頭が怖い」と言い、周りの者が饅頭の話をすると震え出す。
万病円 ((まんびょうえん))
店を冷やかし歩く侍が、薬屋で「万病円とは何だ?」と聞き、 「万病に効く」と答えると、 「四百四病がいつ万病になった?」と聞く。
み
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木乃伊取り ((みいらとり))
若旦那が吉原から戻らないので、番頭や鳶頭を迎えにやるがミイラ取りがミイラになってしまい、飯炊きの清蔵に迎えに行かせる。
身代り石 ((みがわりいし)) ⇒ 辰巳の辻占
身代りの杵 ((みがわりのきね)) ⇒ 大師の杵
みかん屋 ((みかんや)) ⇒ かぼちゃ屋
眉間尺 ((みけんじゃく))
「酢漿の家紋を巴の紋に替えたい」 と言う八五郎に、物知りの先生が眉間尺の話をし、「巴は良い紋ではないからやめろ」 と言う。
水屋の富 ((みずやのとみ))
水屋が富くじに当たった金を縁の下に隠し、毎朝竿で突いて金があるのを確認していたが、向かいの遊び人に見つかり盗まれる。
味噌蔵 ((みそぐら))
味噌屋のケチな旦那吝兵衛が、 女房の実家から出産の知らせが有って出掛けた留守に、 使用人たちはドンチャン騒ぎを始める。
三井の大黒 ((みついのだいこく))
棟梁政五郎に厄介になっている大工職人のところへ、三井家から大黒の彫刻を取りに来たことから、その男が左甚五郎だと判る。
身投屋 ((みなげや))
人が通ると橋から身投げをしようとして、止めた人から金を貰い稼いでいた男が、 身投げをしようとしている父子を見付けて止める。
三夫婦 ((みふうふ))
通い番頭と賄いの夫婦が喧嘩を始め、 仲裁に入った旦那と奥さんが喧嘩になり、 それを止めようとした老夫婦までが喧嘩になる。
御船の戦争 ((みふねのたたかい))
深手を負った賊軍有田藤七郎は、遠縁で官軍隊長の香田六郎に、「我が身無き後は、娘みつを手元に置いて育ててくれ」 と乞う。
三保の松原 ((みほのまつばら)) ⇒ 羽衣の松
宮戸川(上) ((みやとがわ))
帰りが遅くfont>の叔父さんの家へ泊まる気だが、当てのないお花が付いて来る。
宮戸川(下) ((みやとがわ))
お花が浅草へ参拝に行ったまま消息を断って一年が過ぎ、半七は「去年女を殺して宮戸川へ放り込んだ」 と船頭が話すのを聞く。
茗 荷 ((みょうが)) ⇒ 茗荷屋
茗荷屋 ((みょうがや))
急に降り出した雨に急いだ飛脚が、ぬかるみの石を踏んで足を痛めて、仕方無しに間の宿の 「茗荷屋」 という寂れた宿へ泊まる。
茗荷宿 ((みょうがやど)) ⇒ 茗荷屋
茗荷宿屋 ((みょうがやどや)) ⇒ 茗荷屋
む
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無学者 ((むがくしゃ)) ⇒ 浮世根問 ・千早振る ・やかん・木火土金水
無学者論 ((むがくしゃろん)) ⇒ 千早振る
昔の詐欺 ((むかしのさぎ)) ⇒ 人参かたり
無間の臼 ((むげんのうす)) ⇒ 搗屋無間
娘の病気 ((むすめのびょき)) ⇒ 金玉医者
武者修行 ((むしゃしゅぎょう)) ⇒ 関津富
無 筆 ((むひつ)) ⇒ 三人無筆 ・無筆の親
無筆の親 ((むひつのおや))
「うちでも風邪除けに、 『三株金太郎宿』 と張り紙をして」 と子供にせがまれた無筆の父親が、近所の張り紙を剥がして来て貼る。
無筆の女房 ((むひつのにょうぼう))
幇間の女房が近所の子供に少しずつ字を習い小遣い帳を付ける。 亭主がのぞいて見たが「あり十六文」という意味がわからない。
無筆の帳付 ((むひつのちょうづけ)) ⇒ 三人無筆
め
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名工矩随 ((めいこうのりゆき)) ⇒ 浜野矩随
妾馬 ((めかうま))
殿のお目にとまった長屋のお鶴がお世継ぎを産み、兄の八五郎が殿に目通りを許されたのがきっかけで、武士に取り立てられる。
目 薬 ((めぐすり))
女房が買って来た目薬の能書きには、「みみかきいつはい、めしりへつけへし」と書いてあるが、「め」 を 「女」と読み違えてしまう。
めくらの蚊帳 ((めくらののかや)) ⇒ 麻のれん
めくらの提灯 ((めくらのちょうちん))
按摩が提灯を灯して歩くので訳を聞くと、 「目開きに突き当たられないためだ」と言っていた按摩が、人に突き当たられ文句を言う。
目黒のさんま ((めぐろのさんま))
目黒へ野駆に出掛けた殿様が空腹を訴えたところへ、秋刀魚を焼く臭いが漂い、家来は百姓から秋刀魚を譲り受けて食べさせる。
目玉違い ((めだまちがい)) ⇒ 犬の目
も
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亡 者 ((もうじゃ)) ⇒ 松竹梅
もうせん芝居 ((もうせんしばい))
初めて芝居を見た殿様が、「盲人を殺して金を奪うとは不届きな奴」 と怒り出して、いくら「芝居だ」 と説明しても納得してくれない。
もう半分 ((もうはんぶん))
居酒屋で「もう半分」と茶碗に半分ずつ呑んでいた爺さんが、娘が身売りした八十両を忘れて行き、居酒屋はこの金を猫ばばする。
木火土金水 ((もくかどごんすい))
隠居は八五郎に「飯を炊くにも、金の釜に水を入れ土の竈に乗せ木で火を焚く様に、全て木火土金水から成り立っている」 と言う。
もぐら ⇒ もぐらどろ
もぐらどろ
泥棒が敷居の下を掘って手を伸ばし、締まりを外そうとしているところを家の主人に見つかり、手をねじ上げられて縛り上げられる。
元 犬 ((もといぬ))
八幡様へ願掛けをした白犬が人間になり、この犬を可愛がっていた上総屋が、変わった人間を捜している隠居の家へ連れて行く。
百 川 ((ももかわ))
日本橋浮世小路の料理屋百川へ奉公したばかりの百兵衛が、河岸の若い衆に 「常磐津の歌女文字を呼んで来い」 と言われる。
桃太郎 ((ももたろう))
金坊が寝ないので、父親が桃太郎の昔話を聞かせて寝かそうとするが、金坊は、 「話を聞いたらかえって眠れなくなった」 と言う。
紋三郎稲荷 ((もんざぶろういなり))
侍が酒手をはずむと、駕籠屋は「紋三郎稲荷のお使いではないか」と話しているので、侍は駕籠屋をからかおうと狐になりすます。