さ   目次へ

西 行 ((さいぎょう"))
    北面の武士義清が、 時の帝の寵愛を受けている染殿の内侍に恋をし、 それを知った染殿の内侍は義清に謎めいた手紙を出す。

西京土産 ((さいきょうみやげ))
    京で買って来た絵から祇園芸子が抜け出て、屑屋の作蔵を世話するのを見た熊公が、自分も屑屋になり深川女郎の絵を買う。

盃の殿様 ((さかずきのとのさま))
    国表へ帰った殿様が吉原花魁花扇が忘れられず、恐ろしく足が速い足軽、早見東作に盃を運ばせ花魁と酒のやり取りをする。

さくらんぼ ⇒ あたま山
 
酒の癖 ((さけのくせ)) ⇒ 偽 金

ざこ八 ((ざこはち))
    鶴吉が雑穀屋 「ざこ八」 へ十年ぶりに帰ると、店は潰れて一人娘のお絹も乞食同様だったが、鶴吉が看板を揚げるまでにする。

佐々木政談 ((ささきせいだん))
    南町奉行佐々木信濃守が、市中で奉行ごっこの奉行をしている四郎吉に注目し、町役付き添いで出頭するよう親に申し付ける。

桟敷の娘 ((さじきのむすめ)) ⇒ なめる

五月幟 ((さつきのぼり)) ⇒ 五月幟

雑 俳 ((ざっぱい))
    八五郎が隠居の趣味である俳句に挑戦し、 「初雪で見たままを」と言われ、 「初雪や方々の屋根が白くなる」などと駄句を作る。

真田小僧 ((さなだこぞう))
    父親を巧みに話へ引き込み、小遣いをせしめて遊びに行って来た子供が 「どこへ行ってた?」と聞かれ「講談を聴いてた」と言う。

佐野山 ((さのやま))
    佐野山は親孝行者だが勝ち星がない力士。 千秋楽に谷風対佐野山の対戦が組まれたので、遺恨相撲では無いかと噂が立つ

侍の素見 ((さむらいのひやかし)) ⇒ 万病円

小夜衣 ((さよごろも))
    師直顔世に恋文を送り、 「小夜衣」 と書いて返されたが諦めない。 困った顔世はいっそ琵琶葉湯のように振る舞おうかと思う。

小夜千鳥 ((さよちどり)) ⇒ 五人廻し

皿 屋 ((さらや)) ⇒ 崇徳院
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皿屋敷 ((さらやしき))
    皿屋敷に今でも幽霊が出ると聞いて行ってみると、お菊の幽霊が出て皿を数える。 ただし「九枚」の声を聞くと祟りがあるらしい。

猿後家 ((さるごけ))
    容貌が猿に似ている大店の後家は「綺麗だ」とほめられると有頂天になる。 また、お店では「猿」という言葉が禁句になっている。

猿 丸 ((さるまる))
    馬に乗った客が馬子に、「江戸の宗匠だ」と嘯き「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の…」と読むが、馬子は猿丸の句だと知っていた。

猿丸太夫 ((さるまるだゆう)) ⇒ 猿 丸

ざる屋 ((ざるや))
    笊屋の甚兵衛が新入りの売り子に、「売る時には笊を叩いて 『決して潰れるような品じゃございません』 と言って売れ」と教える。

三軒長屋 ((さんげんながや))
    三軒長屋に住む伊勢屋勘右衛門の妾は、両隣のの政五郎と、剣術の先生楠運平の家に人が集まって、うるさくてたまらない。

山号寺号 ((さんごうじごう))
    旦那は「成田山」と呼び、一八は「新勝寺」と呼ぶ。 一八は得意げに「『成田山新勝寺』の様に、何にでも山号寺号が有る」と言う 。

三十石 ((さんじっこく))
    三十石船の乗客が謎掛けをしたり、くらわんか船と喧嘩をしたりしているうち船中で泥棒騒ぎが起き、先程船を降りた男が怪しい。

三十石宝の入り船 ((さんじっこくたからのいりふね)) ⇒ 三十石

三助の遊興 ((さんすけのあそび))
    前に吉原で遊んだとき三助と知れて振られたという男を、 野幇間両替屋若旦那という触れ込みで辰巳女郎屋へ案内する。

三で賽 ((さんでさい))
    お産で女房が里帰りしている甚兵衛の家へ町内の連中がやって来て博打を始め、三の目しか出ない賽で甚兵衛に胴を取らせる

三都三人絵師 ((さんとさんにんえし)) ⇒ 三人絵師

三人絵師 ((さんにんえし))
    京見物の江戸っ子が、京の絵師と大坂の絵師の隣室に泊まり合わせ、絵師に江戸の悪口を言われて自分も「絵師」だと嘘をつく。

三人起証 ((さんにんきしょう)) ⇒ 三枚起請

三人旅 ((さんにんたび))
    上方見物に出掛けた三人の江戸っ子が、神奈川宿鶴屋善兵衛の宿屋に泊まり、 その土地で押しくらと呼ばれる飯盛女を買う。

三人無筆 ((さんにんむひつ))
    熊公と源公が弔いの帳付けを頼まれたが、二人とも無筆で代筆は出来ない。 そこへやって来た八公も無筆で帳付けが出来ない。

三年の夢 ((さんねんのゆめ)) ⇒ 芝 浜

三年目 ((さんねんめ))
    煩っている女房が亭主と 「もし後添いを持ったら、婚礼の晩に化けて出る」 と約束をすると、 女房は安心したものか息を引き取る。

三年目の幽霊 ((さんねんめのゆうれい)) ⇒ 三年目

 三百植木 ((さんびゃくうえき))
    植木屋に侍が万年青の値を聞くと、「丁度」と答え「丁度とは?」と問い返され「百」と答えた。 今度は年を聞かれ「丁度」と答える。

三百餅 ((さんびゃくもち)) ⇒ 狂歌家主

三方一両損 ((さんぽういちりょうそん))
    金太が吉五郎の落とした三両を拾って届けたが、吉五郎は受け取らない。大岡が一両足し、双方に二両ずつ受け取るように裁く。

三枚起請 ((さんまいきしょう))
    起請を貰い喜んでいた男達が、 三人とも同じ女郎からのものだとわかり問い詰めに行くが、 女郎は「騙すのが商売だ」と居直る。

さんま火事 ((さんまかじ))
    長屋の連中が空き地で秋刀魚を焼き、 「河岸だー」 と怒鳴ったので、タクアンだけで食事をしていたケチな地主の油屋は大騒ぎ。

三両残し ((さんりょうのこし)) ⇒ 星野屋


し   目次へ

思案の外幇間の当込み ((しあんのほかたいこのあてこみ)) ⇒ つるつる

汐留の蜆売り ((しおどめのしじみうり)) ⇒ しじみ売り

塩 屋 ((しおや)) ⇒ 泣き塩

鹿政談 ((しかせいだん))
    きらずを食べている犬に豆腐屋与兵衛の投げた薪が当たり死んでしまった。 ところが犬ではなく、殺せば死罪が定法の鹿だった。

地 口 ((じぐち)) ⇒ 雑 俳
    八五郎が
隠居を真似て俳句をやるが上手くできず、隠居が地口を教えると、「地口なら得意だ」と、八五郎は駄洒落を並べ立てる。

地口合わせ ((じぐちあわせ)) ⇒ 地 口

地獄の学校 ((じごくのがっこう))
    酔っ払い紛れに、誤って商売物の緑青を飲んで死んでしまった紺屋六兵衛は、地獄の学童が、読み方の勉強をしているのを見る。

地獄八景 ((じごくはっけい)) ⇒ 地獄旅行

地獄めぐり ((じごくめぐり)) ⇒ 地獄旅行

地獄旅行 ((じごくりょこう))
    源公と八公の二人は、隠居がドイツの名医から貰った旅行薬を飲んで地獄旅行へ行って、 三途の川で閻魔大王に飲み込まれる。

志士の討入り ((ししのうちいり)) ⇒ 山岡角兵衛

しじみ売り ((しじみうり))
    しじみ売りをしている子供に鼠小僧次郎吉が事情を聞くと、母親と姉が病気で、その原因は以前次郎吉が恵んだ金のせいだった。

四宿の屁 ((ししゅくのへ))
    おならをした品川女郎は、足で布団をバタバタさせて臭いを床から出し、新宿の女郎は、 「今の地震気が付いた?」 と客に聞く。

自称情夫 ((じしょうじょうふ)) ⇒ 文違い

士族の鰻 ((しぞくのうなぎ)) ⇒ 素人鰻

士族の商法 ((しぞくのしょうほう)) ⇒ 御前汁粉 ・素人鰻 ・殿様団子

紫檀楼古木 ((したんろうふるき))
    新造に「汚い爺だ」と言われた羅宇屋狂歌を詠むと、新造は狂歌の名人紫檀楼古木だと気が付き、綿入れの羽織を差し出した。

七段目 ((しちだんめ))
    芝居に懲り過ぎた若旦那は、立腹した大旦那に二階へ追いやられるが、 若旦那は懲りもせず、 二階で芝居の真似事をしている。

 七度狐 ((しちどぎつね))
    二人の旅人が茶店から持ち逃げした木の芽和えを食べ、 空の鉢を放り投げたら、七度化かすという質の悪い狐に当たってしまう。

七の字 ((しちのじ)) ⇒ 按 七

七福神 ((しちふくじん)) ⇒ かつぎや ・一目上がり

質屋庫 ((しちやぐら))
    質屋の蔵に何か出ると噂が立ち、番頭と熊五郎が見回ると、質草の掛け軸の天神様が、 「持ち主の藤原に利上げさせよ」と言う。

十 徳 ((じっとく))
    隠居が着ている十徳のいわれを聞かれ、 「立ったときは衣のごとく、座ったときは羽織のごとく、ごとくとごとくで十徳だ」 と教える。

自動車の布団 ((じどうしゃのふとん))
    外出嫌いの亭主が女房に無理矢理連れ出され、 満員の乗合自動車に乗るが、 女房が席を譲って貰った途端に亭主が怒り出す。

品川心中 ((しながわしんじゅう))
    紋日を前にして金の工面が付かない宿場女郎おそめは心中を企て、貸本屋の金蔵を相手に選び、品川の海へ飛び込もうとする。

品川の豆 ((しながわのまめ)) ⇒ 返し馬

指南書 ((しなんしょ))
    指南書に凝った男が、渡し船に乗る前に指南書を見た。「急がば回れ」と書いてあるので陸路を選ぶが、その船は転覆したと聞く。

死神 ((しにがみ))
    借金の目途が立たず死のうと思った男が死神に遇い、 寿命の有る病人に付いている死神を引き離す呪文を教わって医者になる

死ぬなら今 ((しぬならいま))
    「地獄へ行きそうだから、袖の下にする小判を持たせてくれ」 と言って旦那は死ぬが、もったいないので芝居用の小判を持たせる。

しの字嫌い ((しのじぎらい))
    旦那権助に 「『し』という字は縁起が悪いから」 と、お互いに言わない賭をさせ、 あらかじめ練っておいた策で言わせようとする。

芝居狂 ((しばいきょう)) ⇒ 菅原息子

芝居好きの泥棒 ((しばいずきのどろぼう))
 ⇒ 二番目

芝居道楽 ((しばいどうらく)) ⇒ 七段目 ・四段目

芝居と帯 ((しばとおび))
    女房が、「帯を新調して芝居見物をしたい」とねだったが、 旦那に「帯か総見のどちらかにしなさい」と言われ、女房は決めかねる。

芝居風呂 ((しばいぶろ))
    芝居好きな湯屋が、芝居小屋そっくりに造作を変えてしまった。その芝居風呂に来た客が、二段目の話をしているうち喧嘩になる。

芝 浜 ((しばはま))
    怠け者の魚屋が芝浜で大金入りの財布を拾い、「遊んで暮らせる」 と近所の者を集め散財したが、女房は「財布など夢だ」と言う

芝浜の皮財布 ((しばはまのかわざいふ)) ⇒ 芝 浜

芝浜の財布 ((しばはまのさいふ)) ⇒ 芝 浜

尿 瓶 ((しびん))
    古道具屋の亭主は、田舎侍が尿瓶を花瓶と思っているのに付け込み五両で売るが、後で騙されたことに気付いた侍は激怒する

治部右衛門 ((じぶえもん)) ⇒ 粗忽の使者

 渋 酒 ((しぶざけ))
    旅人が便所を借りに茶店の裏へ行くと、男が手足を縛られているので訳を聞くと、「茶店の酒を 『渋い』と言ったら縛られた」と言う。

地見屋 ((じみや))

    隣に住む男は、あくせく働いている様子もないのに生活に困っている様子も無いので、商売を聞いてみると、「地見屋」だと答える。

締め込み ((しめこみ))
    泥棒が入って風呂敷包みを作った処へ亭主が帰えり、泥棒は床下へ隠れるが、亭主は女房に男が出来て逃げる気だと思い込む。

蛇含草 ((じゃがんそう))
    「人間を飲み込んだウワバミがなめると、あっという間に消化する」といわれる蛇含草を貰った男が餅を食い過ぎ、この草を食べる

写真の仇討ち ((しゃしんのあだうち))
    夫婦約束をした新橋芸者お静に情夫がいると知った若旦那が、「ふたりを殺して自分も死ぬ」と伯父さんに打ち明け止められる。

蛇の目の傘 ((じゃのめのかさ)) ⇒ 中村仲蔵

三味線栗毛 ((しゃみせんくりげ))
    大名酒井雅楽頭隠居したが、長男は病弱なために跡目を継いだ角三郎が、南部から栗毛の馬を買い求め、三味線と名付ける。

三味線鳥 ((しゃみせんどり))
    近習に、「三味線の様な声で鳴く鳥」と勧められて買い求めた殿様は、 その鳥がさっぱり鳴かないのに立腹し、鳥籠ごと放り出す。

洒落小町 ((しゃれこまち))
    お松が「亭主が家に寄りつかない」と隠居に相談すると、「言えば言うほど、寄りつかなくなるから、洒落でも言って迎えろ」と諭す。

宗 論 ((しゅうろん))
    代々浄土真宗の家の息子がキリスト教に懲って親子が言い合いになり、権助が、「宗論は、どちらが負けても釈迦の恥」と止める

寿限無 ((じゅげむ))
    生まれた男の子の名前を住職に相談した父親が、 「寿限無というのはどうだ?」 と住職が幾つか挙げた名前を全部付けてしまう。

主従の粗忽 ((しゅじゅうのそこつ)) ⇒ 松曳き

出世豆腐 ((しゅっせどうふ)) ⇒ 甲府い

出世の島台 ((しゅっせのしまだい)) ⇒ 甲府い

出世の鼻 ((しゅっせのはな)) ⇒ 鼻利き源兵衛

出世力士 ((しゅっせりきし)) ⇒ 阿武松

十 徳 ((じゅっとく))
    隠居が着ている十徳のいわれを聞かれ、 「立ったときは衣のごとく、座ったときは羽織のごとく、ごとくとごとくで十徳だ」 と教える。

将棋の殿様 ((しょうぎのとのさま))
    将棋に凝った殿様が家来と将棋を指すが、殿様は都合の悪い駒をどかしたり、筋でないのに進んだりするので、家来は勝てない。

将軍の賽 ((しょうぐんのさい))
    品川に唐人の軍船が来たので、水戸の殿様が寺の釣り鐘を大砲の様に並べて脅かしたが、寺は「鐘を取られては潰れる」と嘆く。

松竹梅 ((しょうちくばい))
    松蔵、 竹次郎、 梅吉の三人が婚礼に呼ばれたが、みんな無芸なので隠居に相談すると、隠居は三人一組の短い余興を教える。

正 直 ((しょうじき))
    馬車と人力車が出会い頭にぶつかって、人力車は潰れてしまい、馬車の紳士が「差配と一緒に屋敷へ来るように」 と名刺を渡す。

正直清兵衛 ((しょうじきせいべえ))
    居酒屋で僅かな酒を呑んだ八百屋清兵衛が、 娘が身売りした十五両を忘れて行き、 居酒屋はこの金を猫ばばし、清兵衛を殺す。

樟脳玉 ((しょうのうだま))
    樟脳玉を燃やして人魂に見せ、「死んだ女房は気が残っている物があって成仏できない」と思わせ、捻兵衛から遺品をだまし取る。

樟脳玉 ((しょうのうだま))
    八公が大家に頼まれ空き店の番をしていたが、 夜中に上から落ちてきたのは樟脳玉で身上を潰した捻兵衛の首吊り死体だった

将 門 ((しょうもん)) ⇒ 追い炊き

 女給の文 ((じょきゅうのふみ)) ⇒ ラブレター

 蜀山人 ((しょくさんじん))
    蜀山人が「四」と書いてから長州公に六歌仙の題を出され、「四歌仙が小用に立ったその後で 小町業平なにかひそひそ」と詠む。

女郎買いの教授 ((じょろうかいのきょうじゅ)) ⇒ 磯の鮑

女郎の手管 ((じょろうのてくだ)) ⇒ 辰巳の辻占

尻 餅 ((しりもち))
    貧乏で餅が買えない夫婦が、 近所の手前餅をついているように思わせようと、女房の尻を手のひらで叩き、 餅つきの音をさせる。

白 狗 ((しろいぬ)) ⇒ 元 犬

素人鰻 ((しろうとうなぎ))
    維新で士族が鰻屋を始めたが、 雇われた鰻職人神田川の金が酒乱で、暴れて飛び出し、主人は仕方なしに鰻をつかもうとする

 素人鰻 ((しろうとうなぎ))
    鰻割きが外出中に鰻を頼むと、主人が指から逃げる鰻を追い掛けどこかへ行ってしまう鰻屋があり、 「そこで只酒を呑もう」と言う

素人占い ((しろうとうらない)) ⇒ きめんさん

素人易者 ((しろうとえきしゃ)) ⇒ きめんさん

素人演劇 ((しろうとえんげき)) ⇒ 権助芝居

素人車 ((しろうとぐるま))
    居候をしている若旦那が二人乗りの人力車の車夫になる。 ふたり連れの男が来て一方が「乗ろう」と勧め、一方は「嫌だ」と言う。

素人茶道 ((しろうとさどう)) ⇒ 茶の湯

素人芝居 ((しろうとしばい)) ⇒ 蛙茶番 ・九段目 ・五段目 ・権助芝居

素人浄瑠璃 ((しろうとじょうるり)) ⇒ 寝床

素人人力 ((しろうとじんりき)) ⇒ 素人車

素人相撲 ((しろうとずもう))
    素人相撲に出た大男が、力もあるし相撲も上手いので誰も相手をしたがらないが、勘工場に務める小男が対戦して大男を負かす。

素人茶番 ((しろうとちゃばん)) ⇒ 権助芝居

素人洋食 ((しろうとようしょく))
    金満家今田旧平が 「西洋料理煮方法」 という本を見て、 「洋食屋をやる」 と言い出し、長屋の者を強制的に呼び出して食わせる 。

城木屋 ((しろきや))
    城木屋の番頭丈八がお店の娘お駒に恋文を送ったが振られ、お駒を殺し自分も死のうとするが失敗し、大岡越前の裁きを受ける。

白薩摩 ((しろざつま)) ⇒ 菊江の仏壇

吝い屋 ((しわいや))
    暗い部屋に裸でいる吝い屋に、「寒くないか?」と聞くと、「頭の上から大石をぶら下げているから、ハラハラして汗をかく」と答える。

皺 め ((しわめ)) ⇒ 金玉医者

心 眼 ((しんがん))
    按摩の梅喜が願掛けをして目が開き、 女房のお竹の器量があまりにも悪いので、 若菜屋の芸者小春と夫婦約束をした夢を見る。

甚五郎 ((じんごろう)) ⇒ 竹の水仙 ・ねずみ ・三井の大黒

情死の情死 ((しんじゅうのしんじゅう)) ⇒ 花見心中

新宿三人遊 ((しんじゅくさんにんあそび)) ⇒ 縮みあがり

信 心 ((しんじん))
    女房と半公ができていると聞いた按摩こぶ市は、その証拠を見届けたくて、「目が開きますように」 と清水観音へ願掛し開眼する。

新宅祝 ((しんたくいわい)) ⇒ こいがめ

新治療 ((しんちりょう)) ⇒ 工夫の医者

新治療法 ((しんちりょうほう)) ⇒ 疝気の虫

神道の茶碗 ((しんとうのちゃわん))

    骨董屋の亭主は神信心に凝り、女房は仏事に凝っていて喧嘩が絶えないが、口では女房に敵わないので、亭主はつい手を出す。

神仏論 ((しんぶろん)) ⇒ 神道の茶碗

神仏混淆 ((しんぶつこんこう)) ⇒ 大神宮

新聞記事 ((しんぶんきじ))
    「天ぷら屋が殺されたと新聞に出ていた」と聞いた男が、「天ぷら屋だけに犯人はすぐあげられた」とかつがれ、自分も真似をする。


す   目次へ

水中の球 ((すいちゅうのたま)) ⇒ 浦島屋

嵩 谷 ((すうこく))
    雲州公が絵師嵩谷に、山はかきにくいものか尋ねると、「何をかいても同じだが、親父は『山はかきにくい』と言っている」と答える

巣鴨の狐 ((すがものきつね))
    娘に狐が付き、落として貰いに来た巣鴨の商人に、祈祷師が七両二分要求すると、 「手付けを一両置くので盆を貸りたい」と言う。

菅原息子 ((すがわらむすこ))
    芝居好きの息子がなにかにつけて菅原伝授手習鑑の芝居の真似をするので、父親があきれて叱ると、息子は父親を投げ飛ばす。

杉酒屋 ((すぎざけや)) ⇒ 渋 酒

好きと怖い ((すきとこわい)) ⇒ 饅頭怖い

鈴振り ((すずふり))
    若い修行僧達を集め、陰茎に金の鈴を結びつけて裸の芸者を侍らせ、音のしなかった僧を寺の大僧正の跡継ぎに決めようとする。

ずっこけ
    居酒屋で酔っぱらった男を友達が家まで運んだが、 家に着いてみると、 どてらばかりで肝心の酔っ払いがいないので探しに戻る

捨て子の母 ((すてごのはは)) ⇒ お文様

酢豆腐 ((すどうふ))
    食通を気取っているキザな
若旦那がやって来たので、 「珍しい物を貰ったが食べ方が判らない」と騙し、 腐った豆腐を食べさせる。

崇徳院 ((すとくいん))
    若旦那清水で遇った娘に恋煩いして寝込み、大旦那に頼まれた熊公が崇徳院の句だけを手がかりに、  湯屋と床屋を回り歩く。

脛かじり ((すねかじり))
    勘当された若旦那鬼子母神の堂守の家へ養子に行く。その家の娘が毎晩家を抜け出すので後を付けてみると、墓地へ向かう。

ずぼら床 ((ずぼらどこ)) ⇒ 無精床

墨田の馴れ初め ((すみだのなれそめ)) ⇒ 花見小僧

墨田の花見 ((すみだのはなみ)) ⇒ 長屋の花見

相撲の蚊帳 ((すもうのかや))
    贔屓の力士が負けて悔しがっている旦那に、「私を投げ飛ばせば気も晴れるでしょう」と妾が言い、二人は蚊帳の中で相撲を取る。

相撲風景 ((すもうふうけい))
    相撲の観戦中、隣の客の様子がおかしいので訳を聞くと、席を取られると嫌なので長時間小便を我慢していたが、もう限界らしい。


せ   目次へ

清正公酒屋 ((せいしょうこうざかや))
    清正公酒屋のせがれ清七と饅頭屋虎屋の娘お仲が心中すると、清正公が現れ清七を助けるが、お仲のことは助けてはくれない

清書無筆 ((せいしょむひつ)) ⇒ 

性和善 ((せいわぜん)) ⇒ 唐茄子屋政談

世界一周 ((せかいいっしゅう))
    秀公が隠居に世界一周に行った話をするが、「船が沈んだのにどうやって助かった?」と聞かれ 「隣の女房に起こされた」と答える。

関津富 ((せきのしんぷ))
    俳諧師関津富が腹を減らし、道場で「武者修行の者」と偽り酒や肴をご馳走になったが、手合わせを所望され、したたか殴られる。

世辞屋 ((せじや))
    蓄音機を利用し無愛想な人に変ってお世辞を言う珍商売世辞屋へ、やたら愛想の良い上方人が買に来たが、世辞屋は売らない。

切 腹 ((せっぷく))
    借金を払えない武士が米屋へやって来て 「切腹する」 と言うので、 「わずかな金で腹を切ることはない」 と、借金を棒引きにする。

節 分 ((せつぶん))
    大晦日に借金が払えなかった男のところへ、 節分の 掛取りがやって来るが、 金の無い男は相手の凝っているもので言訳をする

全 快 ((ぜんかい))
 ⇒ ほまれの幇間

疝気の虫 ((せんきのむし))
    藪医者が、 疝気の虫から、 「好物の蕎麦を食べて大暴れし、苦手な唐辛子が体に付くと体が腐る」 と聞く夢を見て、患者に試す。

先 妻 ((せんさい)) ⇒ 天 災

仙台高尾 ((せんだいたかお)) ⇒ 高 尾

千 両 ((せんりょう))
    貧しい孝行息子が「親に存分酒を呑ませたい」と願掛けし、懸け樋の水が酒に変わって父は喜んだが、酔い覚めの水が飲めない。

千両富 ((せんりょうとみ))
 ⇒ 御 慶

千両幟 ((せんりょうのぼり))
 ⇒ 稲 川

千両みかん ((せんりょうみかん))
    病気の若旦那が、「みかんを食べたい」というが、夏のことでやっと一つ見付け千両で買い求める。若旦那は七袋食べ、三袋残す。


そ   目次へ

宗 漢 ((そうかん))
    中国の貧乏医者宗漢が、 女房を男装させて供に連れ往診に行った家へ泊まることになり、 宗漢はせがれと、女房は下男と寝る。

宗aの滝 ((そうみんのたき))
    横谷宗aの弟子宋三郎が那智の滝に二十一日間打たれ、七日がかりで彫ったが紀州公に気に入られて、二代目宗aを継ぐ。

粗忽大名 ((そこつだいみょう)) ⇒ 松曳き

粗忽長屋 ((そこつながや))
    八五郎は浅草寺仁王門を出たころで見た行き倒れを、同じ長屋の熊五郎だと思い込み、熊五郎を連れて死骸を引き取りに行く

粗忽の釘 ((そこつのくぎ))
    粗忽な亭主が引っ越し先で、「ほうきを掛ける釘を打ってくれ」と女房頼まれ、隣との間の壁へ六寸もある瓦釘を打ち込んでしまう

粗忽の使者 ((そこつのししゃ))
    使者として赤井御門守の屋敷へ行った治武太治部右衛門が肝心な口上を思い出せずに、 「尻をつねって貰うと思い出す」と言う。

粗忽武士 ((そこつぶし)) ⇒ 粗忽の使者

粗忽者 ((そこつもの)) ⇒ 永代橋 ・堀の内

蘇 生 ((そせい))
    日曜日に二人の書生が小舟に乗り品川沖へ釣りに出たが、突然暴風に遭い舟が難破し、気が付くと神奈川沖で助けられていた

そば清 ((そばせい))
    人間を飲み込んだウワバミが嘗めると腹が小さくなる草を、「凄い消化薬だ」と思った清兵衛は、そば食い過ぎたときに試してみる

そばの殿様 ((そばのとのさま))
    蕎麦打ちを見て自分もやってみたくなった殿様が蕎麦を打ち、 食べさせられた家来衆は全員体調を崩し、一晩中便所通いが続く。

蕎麦の羽織 ((そばのはおり)) ⇒ そば清

ぞろぞろ
    稲荷神社の御利益で茶店の残り物の草鞋が売れると、新しい草鞋が一足ぞろぞろと出て来る。 これが評判になり茶店は大繁盛。



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