三十石  (さんじっこく)



 京都から大阪へ下る三十石船の風景で、乗客は退屈しのぎに謎掛けを始めて和気藹々な船旅です。
 くらわんか船と客が喧嘩をしたりしているうちに船中で泥棒騒ぎが起き、さっき船を降りた男が怪しいと踏んだ船頭が船を上りに仕立てます。
 案の定乗り込んで来た泥棒を捕らえた船頭は役人に突き出します。

 泥棒の下りは上方種でサゲが解りにくいために、東京ではろくろ首を登場させますが、現在はほとんどが謎掛けのところで落とします。    
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