鹿政談 (しかせいだん)
正直者な豆腐屋の主人与兵衛が、朝早く起きて仕事に取りかかろうとしたところ、犬が桶に首を突っ込んで
きらず
を食べています。
与兵衛が薪を投げたところ、当たり所が悪くて死んでしまったのは犬ではなく、「過ちたりとも殺したる者は死罪」と言われている鹿だったのです。