宮戸川  (みやとがわ)



 碁に凝って帰りが遅くなってしまい閉め出された半七と、カルタに凝って同じように閉め出されたお花が夜中に出会いました。
 半七は茅場町の叔父さんのところへ泊めて貰うつもりですが、行き先のないお花は駄目だという半七の後を付いて来ます。
 叔父さんは早のみこみな男で、半七の言い訳も聞かずふたりを二階へ上げてしまい、これが馴れ初めで半七とお花は結ばれ夫婦になります。
 ある日のこと、お花が浅草寺をお参りした帰りに落雷があり、気を失っているところをならず者にさらわれます。
 半七は八方手を尽くして探しますが、消息がつかめないまま一年が過ぎ、半七がたまたま乗った舟の船頭に、去年の夏落雷で気を失った女をさらって殺し、宮戸川へ放り込んだ話を聞くのでした。

 後半は陰気なので前半のお花半七の馴れ初めで切るため、宮戸川は出て来なくなりましたが、演題は宮戸川というのが一般的です。

 別名 お花半七馴れ染    
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