麻暖簾 (あさのれん)
有る夏の日、
按摩
が出入りの家の奥座敷に泊めて貰います。
按摩は座敷の入り口に下がっている麻の
暖簾
をめくり、それを
蚊帳
だと思って暖簾と蚊帳の間に寝てしまい、蚊に刺されてしまいます。
それから何日か経って、按摩がまたこの家へ泊まることになりましたが、今度は女中が気を利かせて暖簾を外しておきます。
そうとは知らない按摩は蚊帳をめくってそれを麻の暖簾だと思い、そのまま奥へ進み反対側の蚊帳をめくって、外へ出てしまいました。
別名
按摩の蚊帳
めくらの蚊帳