鮑のし
(あわびのし)
女房に言われ、尾頭付きを買いに行った甚兵衛ですが、尾頭付きは高過ぎて手が出ないので、魚屋が負けてくれた鮑を買って来ます。
大家の倅の婚礼が有るので、それを祝いに持って行くように言われて大家のところへ行きますが、大家は「
磯の鮑の片思い
と言って婚礼には縁起が悪い」と受け取りません。
仕方無しに帰る途中に出会った友達がこの噺を聞いて、
熨斗
の根本を教え、「もう一度行って来い」とけしかけます。