太鼓腹  (たいこばら)



 鍼に凝った若旦那、金に任せて道具を揃え壁や枕に打っていましたが、どうしても人間に打ってみたくなります。
 そこで目を付けたのが、
「若旦那のためならたとえ火の中水の中」などと、いつも調子のいいことを言っている幇間の一八でした。
 鼻から息をしているものに鍼を打つのは猫の次が一八という若旦那が、馴染みの店の二階へ一八を呼ぶと、そんなこととは知らない一八が、店の者によいしょをしながらやって来ます。

 別名 太鼓針
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