六尺棒  (ろくしゃくぼう)



 吉原へ遊びに行って来た若旦那がこっそり家に入ろうとしましたが、戸には心張りが支ってあって中に入れません。
 仕方無しに開けてくれと頼みますが、父親が心張りの番をしていて「幸太郎のお友達の方ですか? あんなやくざな倅は勘当したとおっしゃってください」と取り合ってくれません。
 どうせ勘当になるのなら家に火を付けると倅が言うので、父親は心張りにしていた六尺棒を持って追い掛けます。
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