船 徳  (ふなとく)



 勘当された若旦那が船宿居候をしているうち「船頭になると」言い出し、親方は仕方なしにある程度のことを教えますが、本人はすっかり「もう一人前だ」と心得違いをしています。
 舟で四万六千日参りに向かおうと現れた客に、おかみさんは「船頭がみんな全て出払っていて」と断りますが、徳兵衛を客待ちの船頭と思い込んだ客は、徳に舟を漕がせて浅草寺へ向かいます。
 
 船徳はお初徳兵衛という人情ばなしの発端をおもしろおかしく改作したもの。
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