キャビネットや部品の修復と点検

 

「サンポール」を使ってさびを取ったものは、よく水洗いし乾燥させたところです。あのひどいさびがほとんど取れています。塩酸をよく洗い流し乾燥させる事が肝心です。
乾燥したところで銀色のスプレーで塗装しました。この他には、IFTのケースをピカールで研磨、コイル、バリコン、真空管ソケットの洗浄、電源トランスの塗装等の部品の整備や導通などのテストをしておきました。トランスも規定の電圧が出るのを確認しました。
ボリュームは、ガリの修理、SWの接触不良の修理をしています。
ダイヤルとスピーカーを取り付けているパネルを取り外します。
文字盤は無傷のようです。スピーカーのコーン紙は虫食いも無くとてもきれいな状態でした。O.P.T.は一次側が断線。買ってあった新品に交換しました。
ところがスピーカーを取り付けているパネル、すごい虫食いの跡。
点に見えるのがその跡です。とても使う気にはならず、模造品を作る事にしました。
上が正規品。したが私の作った模造品です。まあまあの出来と思っています。外観部分ではないので気が楽です。

キャビネットにも虫の跡が。気休めに殺虫剤をかけました。

サランネットも虫穴だらけなので、別の布を100円ショップで探し貼り付けました。
ケミコンテスターまがいのもので、復活させようとしましたがNGでどうしようもないので、中身をきれいに除去し電解コンデンサーを4個入れました。手順は別ページで紹介しています。
きれいにした部品をくみ上げた写真です。ダイヤルプーリーが黒っぽいのは、ナショナルのHS−800の修復に使った残りのブロンズ色のスプレーを使ったからです。

ビフォーアフターです。
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