慶次を求めて来訪者増える



平成14年のNHK大河ドラマは「利家とまつ」であった。

加賀藩百万石への道として、前田利家とその妻まつとの一生を描いたドラマで、その中で前田利家の甥、前田慶次が利家をしのぐ傾奇者として登場した。

前田慶次は織田信長の剛将で誠実一徹といわれた滝川一益の甥、義太夫益氏の子として生まれた。その後母が前田利家の兄利久に嫁したことにより慶次は利久の養子となった。前田慶次という戦国武将を有名にしたのは、作家隆慶一郎著の「一夢庵風流記」という時代小説である。

そして翌1990年少年ジャンプに漫画家原哲夫により「花の慶次」が連載された。戦国時代にあって自由奔放に生き抜いた傾奇者慶次の生き様は多くの若者を魅了した。

それをきっかけに全国の若者が本当の前田慶次の姿を求めて米沢を訪れるようになった。



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