中津川

  飯豊町内

 
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白川ダム白川湖岸公園付近の白川。右上の建物が白川荘。対岸には源流の森が広がる。
遅谷の川鉄鉱業飯豊鉱業所。鳴き砂である珪砂をガラス等の原料として掘り出している。中津川でもかなりの山奥にある広河原温泉。間欠泉の湯舟に入れる珍しい温泉。

中津川は飯豊町の南部、白川の上流の地域である。明治22年中津川郷の十四ヶ村が合併して中津川村を形成し昭和33年飯豊町に合併した。1967年の羽越水害がきっかけで、この山村に白川ダムが建設されることになり、1979年完成した。このため小坂、須郷などの集落が水没することになった。現在では白川ダムの周辺は観光地としてアウトドアなどを楽しめるような施設が多くつくられている。
中津川には珍しいものがあり、一つは土産にもなっている「鳴き砂」、もう一つは「間欠泉」である。白川ダムの少し先の遅谷地区からは「鳴き砂」である珪砂が掘り出される。普通「鳴き砂」は海岸にあるとされるが、日本列島に存在する鳴き砂の位置は福岡県二丈町から宮城県唐桑町までほぼ一直線になり、遅谷はその上に位置するのである。この珪砂を洗浄すると鳴くようになるのである。これは「蛙砂(かえるすな)」という名で土産として販売されている。
広河原温泉の間欠泉は白川ダムよりもさらに奥の広河原の集落からさらに延々とダートを走った山奥にある。さらに山を越えると米沢−喜多方を結ぶ大峠に出るくらい福島県よりの山奥である。夏でも雪が残り、五月はまだ行けないというような場所である。だが直接、間欠泉に入浴できるという珍しい場所で年に数回だけ数十m噴出することもあるという。また飯豊町内では一番古い温泉らしい。あたりの地面を湯花が覆っているのも特徴的である。

 

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