骨 皮 (ほねかわ)
見知らぬ男に傘を貸かしてしまった与太郎に、伯父さんが、
「うちにも貸し傘の何本かはございましたが、この間からの大時化で、骨は骨、紙は紙でバラバラになってしまいとても使い物にはなりません。焚き付けに出もしようかと思い、縄で縛って物置の隅へ放り込んでありますのでお貸しできません」と断り方教えます。
与太郎は、鼠を追い込んだので、猫を貸してくれと頼みに来た男に、
「うちにも貸し猫の何匹かはございましたが、この間からの大時化で、骨は骨、皮は皮で……」と言って断ります。
錦明竹の導入部によく使われる、短い噺です。