道 灌  (どうかん)



 隠居が掛け軸の絵を、「雨に遭った太田持資が一軒のあばら屋で雨具を所望すると、二八あまりの賤の女が山吹の枝を手折って差し出したところの絵だ」と、八五郎に絵解きをしました。
 雨具の所望に山吹の花を出した意味が分からない八五郎に、「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだに無きぞかなしき」という古歌があり、実とを掛けての雨具の断りだと教えます。
 家に帰った八五郎は、誰かが雨具を借りに来たらこの歌で断ろうと思い手ぐすねをひいて待ってるところへ友達が飛び込んで来て、提灯を貸してくれと頼みます。

 別名 太田道灌
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