草木塔の分布
草木塔の建立された当初(江戸時代)の分布を見てみよう。現在確認されているものに限ります。(34基)
山形県内
米沢市 17基(田沢地区10基、三沢地区4基、万世地区3基)
川西町 9基(玉庭地区6基、大舟地区2基、上小松地区1基)
飯豊町 5基(小屋、広河原、岩倉、白川、宇津沢地区各1基)
南陽市 1基(萩地区)
山形県以外
福島県熱塩加納村 1基
岩手県沢内村 1基
この様に江戸時代の分布を見てみると建立当初の半数は米沢である。
そして一番古いのも米沢で安永9年(1780)入田沢字塩地平に建立されている。
川西町で一番古いのは、寛政9年(1797)で、飯豊町は文政13年(1830)である。この事から草木塔信仰の普及は米沢川西飯豊の順と捉えることが出来る。
米沢市入田沢白夫平の草木供養塔(寛政9年8月13日建立)
「一佛成道観見法界草木国土悉皆成仏」の経文あり
米沢市大字簗沢字糸畔(文化13年4月7日建立)
向かって右
米沢市口田沢字山根(文政6年8月)の草木塔
向かって左
米沢市万世町刈安(弘化2年8月8日)