今に生きている草木塔
平成の世になって草木塔の建立の意義を追及する機運が高まってきています。
調査された報告がなされているのは平成9年建立までのようです。
それまでの調査漏れや、その後建立されたものを紹介します。
地球の環境問題や、自然愛護の精神が自然に感謝する心や自然を大切にする心を表しています。
寒河江市田代 草木塔(254cm) 平成13年8月建立 田代地区入り口の道路沿いに石碑公園のように整備された 敷地に建立されている。 石碑には、田代たばこ耕作組合長佐藤淳と刻まれており、この年葉たばこ耕作61周年であるという。 また林道竣工や造林完了も記されており、空気浄化、水資源涵養も祈願されている。 |
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山形県川西町上小松1762小関宅 草木供養塔 (110cm) 平和2000年(平成12年)建立 小関さんは川西町自然を愛する会会員であった。町役場を退職後は町内のゴミ拾いに徹したという。 家に大きな(130cmx358cm)看板を掲げてある。(一部紹介) 平和憲法を守り 世界の人々みんなの力で かけがいのない 青い地球を守りましょう 諸悪の根源は戦争 平和1993年4月16日 護命(ゴミ)寿郎 |
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米沢市小野川町2560 小町山甲子大黒天本山 草木塔 (25cm) 平成14年2月3日建立(開眼) 地元産の樹木の化石に草木塔と刻んである珍しいもの。 主人の関谷三男さんは草木塔の歌を詠んでいる。 「森の精 宿して 永遠の草木塔」 |
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山形県飯豊町下屋地331−1 飯豊町立中津川小中学校校庭 草木塔2基 (36cm、54cm) 平成12年(2000)8月吉日建立 中津川地区にも草木塔があり地域学習の成果として12年度卒業生が石を集め建立した。 横(右)の草木塔が平成12年度卒業生建立のもの。たて(左)の草木塔は当時の校長先生が一緒に建立したもの。 詳しくは中津川小中学校のHPでどうぞ。 |
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福島県白河市字老久保88 手打ち生そば新駒本店 草木供養塔(86cm) 平成12年6月30日建立 南湖店新築にあたり山形の設計業者から情報をいただいたと言う。 白河市の老舗そば店「新駒本店」入り口にこのほど、草木の霊魂をまつる石塔「草木塔」が建てられた。 「商売に欠かせない草木、そばに感謝したい」と言う思いを、二代目店主・遠藤泰則さん(43)が形にした。 最近ラーメンに押され気味の白河のそば業界。供養塔に手を合わせる遠藤さんは、そばに感謝しながら、 「そばどころ復活」も祈願していた。(7/2 河北新報より) |
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米沢市丸の内一丁目2−1 米沢市上杉博物館屋外展示場 草木供養塔(142cm) 平成13年9月29日建立 草木塔の建立初期のものは草木供養塔と刻まれている。 上杉博物館に2種類の草木塔がある。 |
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米沢市丸の内一丁目2−1 米沢市上杉博物館屋外展示場 草木塔 (85cm) 平成13年9月29日建立 米沢市に新しい博物館ができた。上杉氏を中心とした歴史博物館である。その開館にあわせ置賜地方特有の民間信仰といわれる草木塔が西側の屋外展示場に建立された。 説明版に次のように書かれている。 草木塔 置賜の人びとは、草木にも魂が宿ると考え、木を伐採したときはその霊を鎮め、再生することを願って「草木塔」「草木供養塔」と刻んだ石塔を建てました。 草木塔は、田沢地区塩地平の安永9年(1780)のものを最古として、現在にいたるまで建立され続けており、70基以上が確認されております。 |
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上山市萱平(萱瀧観音駐車場) 草木塔 (161cm) 平成13年4月29日建立(みどりの日) |
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長井市伊佐沢西浦山不動沢地内 |
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新庄市東山町 東山運動公園内 草木塔 (233cm) 平成12年8月吉日建立(市体育館北、古峯神社鳥居のわき) スポーツ・レクリエーション施設が集まり、新庄市民の憩いの場となっている運動公園に、公演整備のため伐採された樹木と、豊かな自然に感謝の気持ちを託して市民の2人が建てた。(小松正男最上労働基準協会長、太田進同専務理事) 2人は『樹木は自然豊かな最上の象徴。人間が共生していくためにも、多くの人に自然を敬う心を持って欲しい』と語っている。(山形新聞12 年8.11) |
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山形県東田川郡藤島町古都 薬木公園内 草木塔 (220p) 平成11年4月29日建立 この草木塔は藤島町山野草愛好会(斎藤伝三郎会長)が、草木への感謝を表すとともに広く町民から自然との共生や薬木への理解を深めてもらおうと建立した。(森林やまがたno.30)斎藤会長は『生き物や緑を粗末にする最近の世相に染まらずに、毎年みどりの日に、自然への感謝を行い、子孫に豊かな緑を残して生きたい』と話していた。 |
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南陽市宮崎827−1 網正寺境内 草木塔 (100cm) 平成10年9月10日建立 平成10年グリーンプラン会議(上山市民会館)の時、会場に草木塔の写真などを掲げた。 その時、曹洞宗山形県第二宗務所の若衆から是非草木塔を建立したいとの話が出た。 その意を汲んで住職が建立したものである。 このイベントではグリーン地に白抜き文字の旗を20本立てた。 |
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南陽市法師柳367 須貝智郎宅内 草木塔 (78cm) 平成8年7月12日建立 |
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米沢市大町二丁目2−22 平山孫兵衛 草木野菜塔 (112cm) 六方石(玄武岩) 平成10年8月31日建立 草木塔建立に当たっての想いが看板に書いてあるので紹介する。 草木野菜塔によせて 当家は代々上杉の御殿様の御用刀研師をおおせつかっておりました。武士の時代が終止した明治初年にしょうゆミソの醸造業を創業し、地元の皆様の信頼と御愛顧に支えられ百三十余年の長きにわたり、漬物、和風調味料等、関連製品の開発に努め営業を続けさせていただいております。これもひとえに御得意様のご支援と、主原料である米、麦、大豆そして野菜等の自然の恵みの賜物であります。 上杉鷹山公に起源するといわれている草木塔「感謝、祈り、反省」の心をこめてこの塔を建立致します。 本年は米沢の町づくりの父として讃えられている直江兼続公米沢入部四百年、兼続公より一歳年下の当家初代孫兵衛生誕四百三十八年、又、私の後継者に伴侶を迎えた意義深い年であります。 今日あることを自然愛護の精神とともに遠く祖先や諸先人に対し改めて心より敬意を表する記念の年とするものであります。 平成十年八月三十一日 十三代 平山 孫兵衛 |