戸沢家墓所

初代戸沢政盛を祀る一号棟。後ろに草に覆われた土塁が見える。戸沢家墓所。右から三号棟、六号棟、四号棟。

(写真左:初代戸沢政盛を祀る一号棟。後ろに草に覆われた土塁が見える。)

(写真右:戸沢家墓所。右から三号棟、六号棟、四号棟。)

新庄市の瑞雲院には新庄藩主である戸沢家の墓所、即ち御霊屋がある。瑞雲院には六棟、桂嶽寺には一棟の御霊屋が残されており、瑞雲院の御霊屋は周囲を土塁で囲み守られた御廟所となっている。瑞雲院の御霊屋には新庄藩十一代のうち二代藩主正誠を除く十代の墓石が納められている。六棟の御霊屋は総欅造りでそれぞれ大きさは異なる。ちなみに一号棟は一七〇四年の建立で初代戸沢政盛と他二基が納められているが、特徴は近世大名の墓所でありながら藩主と正室、子ども、側室が一緒に葬られていることで非常に珍しいものである。