夕鶴の里

「夕鶴の里」。多勢丸多製糸場によって建てられた繭蔵を利用して作られている。「夕鶴の里」敷地内にある多勢長兵衛氏の業績を称える殖産益国の碑。

(写真左:「夕鶴の里」。多勢丸多製糸場によって建てられた繭蔵を利用して作られている。)

(写真右:「夕鶴の里」敷地内にある多勢長兵衛氏の業績を称える殖産益国の碑。)

漆山には「夕鶴の里」という資料館があり、「鶴の恩返し」など語り部の民話口演も体験できる。「夕鶴の里」は大正十四年(1925年)多勢丸多製糸場によって建てられた繭蔵を利用して作られている。漆山は明治六年多勢長兵衛氏による器械製糸工場が設立されてから製糸業が地場産業として発展した。夕鶴の里隣も多勢金上製糸工場があった場所である。のちに産業構造の変化によって製糸業も衰えて製糸工場も無くなった。夕鶴の里の敷地内に多勢長兵衛氏の業績を伝える「殖産益国」の石碑が残されている。