由良八乙女浦

伝説の八乙女の中でも美しいとされるち恵姫と美鳳の像。八乙女浦がある由良の白山島。

(写真左:伝説の八乙女の中でも美しいとされるち恵姫と美鳳の像。)(写真右:八乙女浦がある由良の白山島。)

海水浴場として知られる鶴岡市由良の八乙女浦には蜂子皇子の伝説が伝えられる。蜂子皇子の父、崇峻天皇は蘇我馬子によって暗殺され、蜂子皇子も馬子から逃れるために丹後国の由良(京都府)から船で日本海を北上した。そしてこの地の海岸の岩の上で八人の美しい乙女が笛に合わせて舞っているのを見つけて皇子は喜んでこの地に上陸したという。この八人の乙女が踊ったところを八乙女浦と呼び、由良から出航した皇子が上陸したことからこの地も由良と名づけられた。蜂子皇子はこの後、三本足の烏に導かれて羽黒山に入り出羽三山の開祖となる。八乙女浦の洞窟は羽黒山の神の井戸と繋がっているともされる。海岸には八乙女のうち恵姫と美鳳の姉妹の像が立っている。