姥懐

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姥懐(うばふところ)にある果樹園「果物楽園うばふところ」の看板。管理人の親戚。「こんにゃく番所」。こんにゃくを素材に工夫を凝らした「こんにゃく料理」が出てくる。
楢下宿を出て間もなく「うばふところ」と書かれた果樹園の看板がある。「うばふところ」は地名で姥懐と書くが、その由来は次のようなものである。
昔、凶作で人減らしのために年寄りを山奥へ捨てろという殿様のお触れが出た。そしてある若者が老母を山へ捨てに行くのだが、母は息子が帰り道に迷わないようにと木の枝を折り、道しるべを付けていく。若者は母の思いやりに感じ、捨てきれず命令に背き、連れ戻して母を隠した。しかし、それが見つかって若者は殿様から『灰で縄をなう』『二頭の馬の親と子を見分ける』この二つができたら許してやろうと無理難題を言い渡されてしまう。すると、若者の老母は『縄は濃い塩水に漬け、形が崩れないよう灰になるまで焼き上げる』『馬は干草を置くと子馬が草を食べ、親馬はそれを見守るから分かる』と、その手を懐に入れながら考え、答えた。ここから「姥懐」という地名になった。
また武士が追手から逃れるために「姥一口」という恐ろしい名前を付けたのが始まりだとか、日当たりの良い暖かい土地の意味だという諸説がある。確かに果樹園の広がるこの一帯は日当たりの良い土地なのであろう。
「うばふところ」の看板の向かいには「こんにゃく番所」なる不思議な名前の建物がある。地元のこんにゃく屋さんが開いたこんにゃく料理の店である。原材料はこんにゃくなのに、こんにゃく懐石など様々な料理を再現しており、なかなか面白い。
「果物楽園うばふところ」さんのホームページは
こちら

 

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