左沢城(楯山公園)

楯山公園にある左沢楯山城三の丸跡の碑。楯山公園から見下ろした悠々と流れる最上川。漆川古戦場の碑。大江氏と斯波氏が一大決戦に及んだ。

(写真左:楯山公園にある左沢楯山城三の丸跡の碑。)(写真中:楯山公園から見下ろした悠々と流れる最上川。)

(写真右:漆川古戦場の碑。大江氏と斯波氏が一大決戦に及んだ。)

大江町左沢の楯山にある楯山公園は左沢を蛇行して流れる最上川の姿を一望できる場所であり、最上川舟唄の碑もある。ここは中世に左沢城(楯山城)が置かれた場所で山ごとに本丸、二の丸、三の丸があり、楯山公園は三の丸にあたる。正平年間(1346〜1370)に大江氏の一族左沢元時により築城されたという。正平二十三年(1368年)山形城の斯波兼頼(最上氏の祖)が大江氏一族を攻め、大江町本郷辺りで激突した(漆川の戦い)。敗れた大江氏は荻袋の長泉寺で一族六十三名が自刃し、左沢元時も漆川の戦いで戦死した。左沢氏は九代にわたって当地を治めた。その後、最上義光が攻略するとこれに従ったが最上氏が改易されると左沢城も用いられなくなった。