西明寺

直江兼続が西明寺から米沢を眺めて詠んだ詩の碑。上杉綱勝が再建した遠山薬師堂と虎の尾樅。

(写真左:直江兼続が西明寺から米沢を眺めて詠んだ詩の碑。)

(写真右:上杉綱勝が再建した遠山薬師堂と虎の尾樅。)

西明寺は慶長六年(1601年)上杉家の米沢移封に伴い、越後から米沢の遠山村に移転した。西明寺は「謡曲 鉢の木」に謡われる北条時頼(最明寺入道)の故事に由来して創建されたという。直江兼続は遠山に訪れた際に高台にある西明寺から米沢の風景を眺め、故事の情景に想いをはせながら詩を詠んでいる。

西明寺展望に題す

「遠山西に望む 西明寺 はるかに憶う 最明寺投宿の秋 暮月林間まさに 外にめぐらんとし 無端の衣色 金風に満つ」

薬師瑠璃光如来坐像を祭る遠山薬師堂は万治三年(1660年)米沢藩主上杉綱勝により再建された。また薬師堂の傍らに万治元年(1658年)媛姫の病気平癒を願って植えた樅の木が「虎の尾樅」として今も聳え立ってる。