岩谷十八夜観音堂

岩谷十八夜観音堂「おしん」の生家

(写真左:岩谷十八夜観音堂)(写真右:「おしん」の生家)

岩谷には飛鳥時代に開基された「十八夜観音堂」があり、霊地として信仰されてきた。大同二年には拝殿が再建されたという。のち慈覚大師がこの地を再興し、さらに860年岩谷の真東に山寺を開山したのだという。岩谷は眼病の神として人々からあつく信仰された。また「オナカマ」という口寄せ巫女(恐山のイタコのようなもの)の本山とされ、多くの人々が岩谷を訪れたという。「オナカマ」は死者の言葉だけでなく、神のお知らせを伝えたり、悪霊を退散させたりもしてきたが「オナカマ」が少なくなり、岩谷も次第に寂れていった。岩谷には「おしん」の生家(撮影地)もある。