玉川寺 |
(写真左:玉川寺庭園。国指定の名勝である。)(写真右:初代出羽海を顕彰する碑。) |
国見山玉川寺は庭園で知られた曹洞宗の名刹である。一二五一年、道元の高弟で百済生まれの了然法明が羽黒山詣での帰途、この地にあった羽黒山荒沢寺の末寺の観音堂を禅寺の基礎としたことに始まるとされる。一四五三年に越後村上耕雲寺の南英謙宗が中興したという。その後、江戸時代初期に羽黒山を中興したとして知られる天宥によって現在の大規模な庭園が築かれたという。寺の敷地内には近くの玉川遺跡で出土した石器等の収蔵庫もある。また出羽海部屋創設者の出羽海金蔵は当地羽黒町玉川の出身で庄内藩主から賜った「出羽海」を名乗り、一八〇一年に引退して出羽海部屋を創始したという。この初代出羽海を顕彰する碑も立っている。 |