珍蔵寺

漆山にある鶴布山珍蔵寺の山門。「鶴の恩返し」の民話が伝えられている。

(写真:漆山にある鶴布山珍蔵寺の山門。「鶴の恩返し」の民話が伝えられている。)

南陽市の漆山には珍蔵寺という寺がある。寛正元年(1460年)の開山とされ、伊達政宗の時代には名刹として知られていた。伊達氏や上杉氏の当主もこの寺を訪れている。この寺には有名な「鶴の恩返し」の民話が伝わっており、寺の名も鶴を助けた男「珍蔵(金蔵)」が開基したという言い伝えに由来するという。近くには鶴巻田や羽付といった地名や織機(おりはた)川といった川もある。火災による焼失で本堂は1807年の再建というが、山門や庭園は開山当時の姿を残しているという。