温海温泉

温海温泉の温泉神社温海温泉の風景

(写真左:温海温泉の温泉神社)(写真右:温海温泉の風景)

温海(あつみ)温泉は湯野浜温泉、湯田川温泉とともに庄内三楽郷に数えられる。開湯由来は八〇七年に手負いの鶴が傷を癒しているのを見つけたという話や八四九年に大地震で温泉が湧き出したという話がある。温海岳が庄内の領主武藤家の祈願所だったことや最上家臣の本城豊前守が入湯した記録から戦国以前には温泉場として成立していたと考えられる。江戸時代には庄内藩が湯役所を置いて代々の藩主が訪れたという。現在の朝市の場所に湯役所、源泉があったという。朝市の場所には東北最古の一つとされる温海温泉の温泉神社もあったが、昭和二十六年の大火で焼け出されて後ろの山に再建された。だが朝市の改装とともにもとあった朝市の場所に再び温泉神社として再建された。