壺 算  (つぼさん)



 引っ越し早々猫が荒神様の置き物を流しの棚から落として、水瓶を壊してしまい、いっそのこと一荷入りを二荷入りにしようと思い、買い物上手な義さんに頼んで一緒に瀬戸物屋へ行って貰います。    
 義さんは一円五十銭の一荷入りの壺を一円に値切って買い、外を一回りして店へ戻り、
「二荷入りに替えてくれるか?」と聞くとに主人は了承すると、一円五十銭の倍で三円の壺を、
「一荷入りが一円だから、二荷入りは倍の二円にしろ」と強引に値切ります。
「一荷入りの壺は引き取ってくれるか?」と聞きくと、主人は快諾しますが、
「さっき一円払って、一荷入の壺を一円で引き取って貰うから、併せて二円だな」と言われた主人は悩み始めます。
   
ホームページへ 元来たページへ