野晒し  (のざらし)



 八五郎が、隣家に住む尾形清十郎という釣り好きの浪人のところへ行って、夕べ来ていた綺麗な女のことを訪ねると、向島へ釣りに行ったときに見つけた人骨に酒を注ぎ回向してやったところ、女の骨が礼に来たのだと言われます。
 「あんな綺麗な女だったら幽霊だろうが化け物だろうが」と八五郎は、勇んで釣りに出掛けた向島で骨を見つけます。
 回向の真似事をして家に帰った八五郎が心待ちにしていると、やって来たのは女ではなく新朝という幇間でした。

 別名 手向の酒
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