二人旅 (ににんたび)
二人旅の連れが言葉の合いの手に「腹が減った」と言いうので、「立て場のようなところへ出るまで我慢をしろ」と、気が紛れるように謎掛けをしながら旅を続けます。
やがて「やなぎや」という茶店にたどり着いた二人が、店の婆さんに「地酒は有るか」と尋ねます。
上方落語の煮売屋が東京へ来て二人旅として定着しました。
上方落語の運付く酒を東京では長者番付あるいはうんつくと言い、多くの場合この二人旅につなげて演じられます。
また七度狐別名尼寺も二人旅の茶店から持ち逃げした木の芽和えのすり鉢を放ったのが狐に当たって二人は化かされます。