猫と金魚 (ねこときんぎょ)



 隣の猫に金魚を捕られて困っている旦那は番頭を呼んで、隣の猫の手が届かないように湯殿の棚上へ金魚鉢を乗せるように言いつけました。
 言いつけ通り金魚鉢を乗せたというので旦那は安心したのですが、番頭の話を良く聞くと、隣の物干し伝いにやってきた猫が開いていた窓から湯殿の棚に移り、金魚鉢の中を掻き回していると言うのです。
 怒った旦那は、小僧の定吉に鳶頭の虎を呼びに行かせ、やってきた鳶頭が湯殿で猫退治をはじめますが……。

 のらくろの田川水泡作
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