桑名船 (くわなぶね)
尾張の熱田から伊勢の桑名へ向う桑名船の乗客は和気藹々のままに船旅を楽しんでいたのですが、やがて沖合で船が停まってしまいます。
船頭の話によると、鮫が船を停めたので誰かが人身御供にならなければ船ごと沈められてしまうと言うのです。
各自が身の回りの物を一品ずつ海中に放り、その品が沈んだ者が人身御供になれば他の者は助かると言うのですが……。
この噺は元々上方種の播州巡りの中にあり、前半が明石名所、後半の兵庫から金比羅へ向かう船中での出来事が兵庫船となっていて、
兵庫船と桑名船
と内容が一致します。
別名 伊勢参り 五目講釈