蚊いくさ  (かいくさ)



 剣術に凝った八百屋の久七は、商売そっちのけで蚊帳まで曲げてしまい請け出すことができません。
 「子供が蚊に刺されて可哀想だから」と業を煮やした女房に、剣術を止めるか離縁するかの選択を迫られ、前者を選択した久七は、道場へ行ってそのことを先生に話します。
 ところが、これを聞いた剣術の先生は、
「城持ちの大名になった心持ちで、蚊と一戦交えろ」と言います。
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