風呂敷  (ふろしき)



 あにさんと頼りにされる男の所へ、やきもち焼きの亭主を持つ女房が慌ただしく飛び込んで来て、
「きょうは帰れないかも知れないと」言って亭主が出掛けたからその気でいたが、信さんという男が亭主を訪ねて来たので、お茶を入れて相手をしていると、亭主が酩酊して帰って来たので、慌てて信さんを押入へ隠したのだという。

 別名 不貞妻 褄重ね
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