貧乏神 (びんぼうがみ)
二ヶ月も仕事に出てない男は元来道楽者で、嫁に四回も逃げられたと言うのですが、この男の前へ一人の爺さんが現れます。
痩せて汚いなりをした見慣れない爺さんはこの男に取り付いている貧乏神で、男にまじめに仕事をしてくれと頼みます。
貧乏神というのは貧乏人を見て密かに喜んでいるのではなく、一生懸命働いている者から養分を吸い取って生きているので、男が働かないと養分が吸えなくて困ると言うのです。