禁酒番屋 (きんしゅばんや)
花見の酒宴での過ちで二人の家来を失った殿様は非常に悲しみ、以後藩内では禁酒令が出されました。
酒の持ち込みを改めるための番屋が設置されて、誰呼ぶとはなしに禁酒番屋と言われるようになります。
酒好きの者は外で酒を飲み、酔いを醒ましてから帰って来るという、なんのために飲んでいるのか良く解らない始末。
それにもまして困ったのが出入りの酒屋で、
そんなある日、どうにかして酒を持って来て欲しいと頼まれた酒屋が、何とかしてこの番屋を通ろうと四苦八苦します。