「か」さんの体験記そのD

なんと、私のコンサートの感想をいただいてしまいました!!

ありがとうございます。

コンサートに行きましたー報告(特別編)

 

「室内楽の夕べ ワピニスキとタルホリックを迎えて」

 

平成18年11月20日 18:30開演

ルーテル市ヶ谷センター

 

プログラム

1.モーツアルト ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調 K.502

2.ショスタコービッチ ピアノ三重奏曲第2番ホ短調 op.67

3.メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 op.49

4.ラベル ピアノ三重奏曲イ短調

ヴァイオリン:ピオトル・タルホリック(クラクフ国立音楽院準教授)

チェロ:ズジスワフ・ワピニスキ(クラクフ音楽院チェロ科教授)

ピアノ:1)沼田朱子 2)青田江美子 3)香西由貴 4)飯野晃代

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

私はワピニスキさんもタルホリックさんも全く存知上げません。しかし、何と言ってもこのコンサートでは沼田朱子先生がステージに立たれるわけですから、聴き逃す訳にはとてもまいりません。さらに今回は、平日であってもコンサート会場にアクセスしやすい処に居合わせるという幸運に巡り合ったのでした。

しかし、ポスターを拝見するに、4人の美女ピアニストの背後に、むっとした表情の(ように見える)オジサマ2人というのも、何か不思議な味わい・・・。それから、ピアノ三重奏曲4つという曲の多さは気になりました。あたかも、ウィンナーコーヒーの後にロシアン・ティ、その後にウィンナーコーヒーのおかわり、で最後にカフェ・ロワイヤルといったところでしょうか。交代で演奏するピアニストはともかく、ヴァイオリニストとチェリストの集中力と気力・体力はそんなに続くものかなぁと、おせっかいな心配をしていました。

 さてさて、当日は仕事をさっさと済ませて、やや混雑した電車を乗り継いでコンサート会場へ。当日券購入中に私の肩を叩くのは、敬愛する朱子先生のお父様!「よっ、かっちゃん!」それからお会いできたのは、朱子先生のお母様と妹さん(中学テニス部長の頃のご苦労が大変偲ばれます)。懐かしい・・・。

 ホールは、小さな(でも、造りは本格的な)パイプオルガンのある、教会の集会場。あぁ、ルーテルとはルター派教会の1つと気づいたりして・・・。

 さて、さりげなく会場が暗くなり、朱子先生と2人のオジサマが登場。朱子先生、水色のドレスがとても爽やかにお似合い(と書くとセクハラに該当するのでしょうか)。4曲の1番手は、さぞかし緊張するだろうなと察していましたが、曲が進むに連れてどんどん音が伸び伸びしてきたように思えました。2楽章の滑らかさと3楽章のノリがとてもよかったです。聴いていて、こちらも楽しくなってきました。様々ご苦労があったようにお聞きしましたが、とても上手く纏められたと感じました。さすがプロだな。

 その後の曲については、多くは記載しません。しかし、ステージには、色々な「気」が漂っていて、演奏の細かい流れを支配しているのではないかと、そんなことを考えていました。

 

 演奏の後は、エントランスで写真撮影。その場の雰囲気からドレスを着たままの朱子先生とツーショット。後日、その写真を自宅にご恵送下さいました。少し照れている自分・・・。

 それから2週間後の話。小学3年の子ども(コンサート体験記@で、演奏中にじゃんけんのことを考えていた子ども)が、しみじみ話しました。その写真をみて、パパが浮気をしたと思い、一人で悩んだのだそうだ。まもなく両親が離婚して、自分は母親と弟と3人で暮らすことになる、とまで思ったそうな。説明不足でごめんなさい。

 

 ともあれ、素敵なコンサートをありがとうございました。

 

注:クラクフ:ポーランド南部、クラクフ県の県都。学術、文化都市としてはワルシャワに次ぐ第2の都市。人口約76万人。