今年も無事にセミナーが終わりました。
海外からお帰りになったばかりの須田先生でしたが、相変わらずお元気で、あっという間の2日間でした。
今回、受講したのは小学1年生から大学生、そして留学先から参加して下さった方など、計15名でした。大学入試やコンクールを控えた生徒さんもたくさんいて、会場は良い緊張に包まれていました。
天候によっては
右の写真のような美しい景色が一望できる会場で、スタインウェイでの公開レッスン。このピアノは可哀想なことに、このセミナーでしか使われていないそうです。
その為、初日はなかなか音が鳴りません。
それでも、与えられた場所と条件をすぐに感じ取り、その場に合った音を作り出すのも演奏をする上でとても大切なことなのだそうです。
小さいお子さんや、小学生もとても静かに聴講していました。また、たくさんの楽譜を持ってきて熱心に聴講されている方もいらっしゃいました。
午前10:30に始まるセミナーは、途中の休憩を
挟んで、午後6:00に終了。その後夕食を摂ってその日の成果を出す「イヴニング・コンサート」を終えると一日の日程が終わります。
私は一番後ろの受付で全てのレッスンの聴講をさせていただきました。
言われたことをすぐに直す、緊張していても普段通りの演奏をする…それは容易いことではありません。こういう場に出る時こそ、普段の練習や自分自身の心を見直すチャンスなのではないでしょうか。
今回の受講者の皆さんは、とても集中していて関心すると共に、継続している努力は本当に大変なものだと改めて感じました。
「セミナーは特別な人だけが参加するもの」
「私には難しくて、遠い世界だから関係ない」
ピアノは弾けるけど、音楽は好きなんだけど、そんなふうに思っていらっしゃる方、実は私もそうでした。でも、そうじゃないんです。
確かに何かを目指してピアノを弾いていれば、順位や点数がつくことだってあります。
しかし、一番になりたいから、100点がほしいから彼らが努力しているわけではありません。
「美しい音楽が大好きだから」続けているのではないでしょうか?
本当は2日間、じっくり聴いていただきたいのですが、ほんの少しでも構いませんので、のぞいてみて下さい。新しい音楽の魅力と、自分の中に眠っている音楽への愛情が発見できるはずだから……☆