舘山城

  (米沢市舘山町)


大樽川と小樽川の合流する
舌状丘陵上に位置し、
自然の地形を利用した要害と
なっている。

現在、丘陵の先端部は、
東北電力の舘山発電所と
なっている。

山形県中世城館址調査より
 (昭和63年度〜平成7年度)

この図は
米沢市教育委員会で
舘山城を調査したときの測量図で
ある。

右下に大手口、左上に搦手口が。

大手口から曲輪Tに入り、虎口・
縦堀を経て曲輪Uに至り,深さ20m
の堀切を越えると曲輪Vに至る。
物見台や井戸跡、堀底道も確認
されている。(左図にも見える。)

→ 0        100m

 

 「舘山北館跡」発掘調査
                現地説明会
平成13年8月4日、米沢市教育委員会
養魚池造成工事計画に伴う緊急発掘調査

中世に属する柱穴や溝を確認。

出土遺物から想定される年代は
16世紀前半〜16世紀末とみられ、
伊達晴宗・輝宗・政宗のほぼ3代
の年代に符合する。

今回検出された屋敷群は舘山城
を防御する前提で配置されていた
公算が強い。
      (現地説明会資料より)

  

  薬研(やげんぼり)発掘状況


立っている人の向こう側は箱堀跡

舘山北館は、当初、薬研堀と箱堀
で区画した小規模な館跡として
成立したものと考えられる。

遺構の多くは、掘立建物跡と見ら
れる柱穴群を中心にして、井戸跡
、館跡を示す薬研堀、集石遺構等
約600基の遺構が検出された。


     (現地説明会資料より)